...湘南(しょうなん)片瀬(かたせ)の海岸に立派な不具者の家を建てた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...片瀬行きのことはどうなったか...
大杉栄 「獄中消息」
...この彫刻の同級にいた人で今特に記憶しているのは水谷鉄也君といって片瀬の乃木大将の銅像を作った人...
高村光太郎 「美術学校時代」
...乗得(のりえ)ても心許(こゝろゆる)すな蜑小舟(あまをぶね)片瀬(かたせ)の浪(なみ)に浮沈(うきしづ)みありいくら船に乗ッても片瀬の浪があればよいと言うけれども...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...見ると輕い旅裝束、片瀬、江の島へ行くと言ふのも滿更の嘘とは思へません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江の島には居ないが、片瀬には居る、棧橋をうまく渡れば、その晩どんな細工でも出來たわけだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片瀬へ着いたのは大嵐の真っ最中...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの男が偽者に決っているじゃありませんか――私は片瀬江の島へかけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『片瀬の顔馴染の小磯屋』だとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と言っただけで沢山じゃないか」「…………」「俺が片瀬から江の島へ行って調べる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「片瀬で何が始まつたんだ」「地主の多之助が死んだんですよ」「何んだと?」「相模屋の隣りの大地主...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしは片瀬から飛びましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の榮右衞門は耳が遠い」「へエ」「榮三郎は旅先で多之助を殺すつもりだつたが、機會(をり)がなくて愚圖々々して居るうちに、多見治の方がお吉を殺してしまつたと聽いて、江戸へ引返すと見せて、戸塚から引返し、片瀬の宿で、醉つ拂つた多之助に仕掛けをして縊(くび)り殺し、二人共ぬからぬ顏でをりを待つて居たのだ」「へエ、太てえ奴等で」「多見治はお吉を殺すわけがなく、榮三郎は多之助を殺すわけがない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相州片瀬(そうしゅうかたせ)の閑居に...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...片瀬(かたせ)の西方(にしかた)にある鮎子さんの別荘を根城(ねじろ)にして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...僕はモー少し猶予があれば片瀬へ寄って竜(たつ)の口饅頭(くちまんじゅう)を買って鎌倉で力餅(ちからもち)を買って...
村井弦斎 「食道楽」
...江ノ島の片瀬川で棹と櫓の使いかたを覚えた...
山本周五郎 「青べか物語」
...片瀬、腰越といえば夏のカーニバルや海水浴で今は聞こえているが、義経には宿命深い土地だった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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