...もう片時雨が降り出したよ...
...午後からは片時雨が降るそうだ...
...片時雨でも道路は滑りやすいので気をつけてね...
...天気予報では片時雨があがるとのことだ...
...雨でも片時雨だと傘を持たなくても済むかもしれないね...
...言語道断の淫戯者(いたずらもの)片時(へんじ)も家に置難しと追出されんとしたりし時...
泉鏡花 「活人形」
...お嬢さんが片時(かたとき)も傍(そば)を離さないから...
泉鏡花 「印度更紗」
...老女も事の次第を片時も早く若殿に告げ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...片時と經ぬ内に一郡騷動を極むる事となつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...すると鍋小路の若殿恰(まる)で結納の品でも貰つたやうに有頂天になつて其紙莨入れを片時(へんじ)も離さず到る処に番町随一の美人から貰つたと吹聴して廻つたさうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...昼夜(ちうや)片時(かたとき)も絶(たゆ)る事なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...たがいに片時もお離れなさらず...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...其の子は同級の塙(はなわ)信一と云って入学した当時から尋常四年の今日まで附添人の女中を片時も側から離した事のない評判の意気地なし...
谷崎潤一郎 「少年」
...窕子はこの私の小さい珠玉だけは片時も自分の胸から離すことが出來ないと言つて...
田山花袋 「道綱の母」
...この槍と具足櫃とは侍たる者の片時も身を離してはならぬ物であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これは片時も早く家路に帰った方が無事だとの考えを起しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...片時(かたとき)も早く死出の旅路に出たい」「それでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...「井上流砲術秘巻」を片時も自分の側から離す気は無かったのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...片時も忘れるべからず...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それは小さい時から片時もお離れしませんでお世話になりました御主人ににわかにお別れいたしまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...盗人から片時も目を離さずに見張っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...苟(いやしく)も東京の学生たらんもの片時も忘るる能わざる研究問題であるのみならず...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...自分は片時も忘れてはいない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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