...もう片時雨が降り出したよ...
...午後からは片時雨が降るそうだ...
...片時雨でも道路は滑りやすいので気をつけてね...
...天気予報では片時雨があがるとのことだ...
...雨でも片時雨だと傘を持たなくても済むかもしれないね...
...片時たりとも君に後れて生くべくもあらずと泣く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...天下の英才を集めて『国民之友』を賑(にぎ)わすのを片時も怠らなかった蘇峰はこの間に二葉亭のツルゲーネフの飜訳を紙面に紹介して読書界の耳目を聳動(しょうどう)した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...十二歳の時に備後守に見え初(そ)めてから片時も離れず連れ添うていたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...手は片時も棚を掴まえて放さずにいるのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もともと我(わ)が儘(まま)なお嬢様育ちのところへ盲人に特有な意地悪さも加わって片時も佐助に油断する暇(いとま)を与えなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...けれど彼女は片時もクリストフを恨まなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...懐剣は?」「片時も放しませぬ」「では...
直木三十五 「南国太平記」
...片時(へんじ)も早くこの場へ……」「合点(がってん)でごんす」暫くあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...片時(かたとき)も早く死出の旅路に出たい」「それでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...空氣無きときは毎日三度の食餌を充分に喰ふとも片時も生活て居る事は出來ぬものにて...
福澤諭吉 「養生の心得」
...立法者は片時も道徳を度外視してはならない...
穂積陳重 「法窓夜話」
...賽太歳は三つの鈴を虎の皮の袋に蔵して片時も離さず腰にしてゐるとのことが解つた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...水道を使う人はよくよく注意して溜り水を捨てる事にしなければならん」と毎日口に入るるものは片時(へんじ)も等閑(なおざり)にすべからず...
村井弦斎 「食道楽」
...片時だってお顔を見ねばいられなかった私は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片時も生きるに堪えない気があそばされる院は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片時も父君のあとには生き残る命と思わなかったものが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心の中には片時(かたとき)も忘れ侍(はべ)らず...
森鴎外 「文づかひ」
...医は仁術なりという標語を片時も忘れず...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??