...もう片時雨が降り出したよ...
...午後からは片時雨が降るそうだ...
...片時雨でも道路は滑りやすいので気をつけてね...
...天気予報では片時雨があがるとのことだ...
...雨でも片時雨だと傘を持たなくても済むかもしれないね...
...片時の内に室神崎(むろかんざき)の廓(くるわ)に変つたとも思ひつらう...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...片時として忘れたことのねえ恋の遺恨だ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いろいろの本を読んで聞かせて、片時も、私を手放さなかった...
太宰治 「新樹の言葉」
...作者は片時もそれを忘れたり怠つたりしてはならないのである...
田山録弥 「手品」
...あれほどまでにして貰ふ仕合せな! その病人の傍を片時も去らずに看護する男子……...
田山花袋 「道綱の母」
...小僧ばかりでは片時も安心が出来なかった...
徳田秋声 「新世帯」
...片時も鎮まることのない神経痛の痛みとが...
外村繁 「夢幻泡影」
...この槍と具足櫃とは侍たる者の片時も身を離してはならぬ物であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...片時(へんじ)も早くこの場へ……」「合点(がってん)でごんす」暫くあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し音楽は片時も念頭を離れなかつた...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...空氣無きときは毎日三度の食餌を充分に喰ふとも片時も生活て居る事は出來ぬものにて...
福澤諭吉 「養生の心得」
...また片時も離れない物怪(もののけ)が一つあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片時離れることもない十幾年の御生活であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...片時も生きるに堪えない気があそばされる院は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その日より身に泌み渡りて片時も忘るゝ能はず...
夢野久作 「白くれない」
...』『従来(これまで)も片時呑気な間(ま)も無かつたのですけれど...
與謝野寛 「執達吏」
...片時の間も離れたことのない三人なので...
吉川英治 「三国志」
...片時の間僧堂に居ても眠るだろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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