...その蚤だか虱だかを捻る片手間に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...また折々は台所で煮物の片手間にまで...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...その片手間に矢張つくろいをするだけである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...此書も同樣に家事の片手間に成つたものである事は曰ふ迄もない...
土井晩翠 「隨筆 藪柑子」
...大弓場の片手間に...
徳田秋声 「縮図」
...その片手間に人々は酒を飲んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...『贓品(けいず)買い』を片手間にしている音次郎(おとじろう)という者に十両の金をつけてやり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雪駄直しの片手間に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...片手間にわいわい言いながらしてはならないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どちらも自分がのら仕事の片手間に捕ったものである...
山本周五郎 「季節のない街」
...例の通り店番の片手間にここに座ってよく調べてみますと驚きましたね...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...危機に瀕した谷山家の財政をドシドシ整理して行く片手間に...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...錻力(ぶりき)を引裂いたりする片手間に...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...吾輩は未亡人との恋愛遊戯の片手間に一字一句残らず暗記してしまったものだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...だから吾輩や斎藤先生の事を色々と君に話して行く片手間に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その片手間に室内を振り返ってみると……ギョッとした...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...「……ヤ……お疲れでしたろう……ところで私はこうして船医を専門にする片手間に...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...片手間にはゆかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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