...おとッつさんのは言い出すとすぐ片意地になるから困る」「なに……なにが片意地なもんか...
伊藤左千夫 「春の潮」
...なるほど平生(へいぜい)おれに片意地なところはある...
伊藤左千夫 「春の潮」
...片意地な人はいくら怒っても諦めて初志を捨てない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...いわば自分の片意地な料簡から...
伊藤左千夫 「春の潮」
......
相馬御風 「坪内先生を憶ふ」
...菊を売って生計(くらし)をたてたいとおもうのですが」馬は生れつき片意地な男であった...
田中貢太郎 「黄英」
...彼女は一切片意地な沈默を守り通すのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...斯(か)く人心の片意地なるは世間へ対しても不外聞至極ならずや...
中里介山 「大菩薩峠」
...片意地な夫は決してそれを飛び超えてくれなかった...
夏目漱石 「道草」
...あの人は片意地な人で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...醜い片意地な娘を好きになれないようで...
久生十蘭 「雲の小径」
...純情で敬虔な本性なのに一種陰鬱な片意地なところもあって...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...片意地なところがあるらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...及びその片意地な天性により...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...片意地ながんばりは不合理な気がしたし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...少し片意地な點もあつて...
三島霜川 「平民の娘」
...行くがいい 既に門出の時である 行け太陽のもと 喧噪のさなかに 行け 風塵霜露の衢々に行つて お前の運命を試みるべき時である 行け片意地な兜蟲 か弱い仔雀 跛この驢馬 憐れなるわが詩(うた)の一卷...
三好達治 「山果集に寄す」
...間辺氏の斯様(かよう)な態度は栗山大膳以来の片意地な黒田武士の本色であったと同時に...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??