...なるほど平生(へいぜい)おれに片意地なところはある...
伊藤左千夫 「春の潮」
...片意地な父もそうまで片意地を言うまいが...
伊藤左千夫 「春の潮」
...たださえ剛情に片意地な人であるに...
伊藤左千夫 「春の潮」
...片意地な人はいくら怒っても諦めて初志を捨てない...
伊藤左千夫 「春の潮」
......
相馬御風 「坪内先生を憶ふ」
...曽根は常になく片意地な...
相馬泰三 「六月」
...僕を片意地な実行家としてだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...彼女は一切片意地な沈默を守り通すのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ときにはひどく片意地なこともあったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...多少片意地なところもあるらしいし...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...斯(か)く人心の片意地なるは世間へ対しても不外聞至極ならずや...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪人には妙にそういった片意地なところがあるものだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――あの娘は一體そんな片意地なところのある人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの片意地なほど...
林芙美子 「浮雲」
...片意地なところがあるらしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...片意地ながんばりは不合理な気がしたし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その片意地な程の潔癖さを世間の眼は「旋毛曲り」とみていた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...俺はドウしたらいいんだろう……クレハの奴は幼少(ちいさ)い時から無残絵描きの父親の遺伝を受けていると見えてトテモ片意地な...
夢野久作 「二重心臓」
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