...甲板のそこらに落ちている木片やデッキ・ゴルフのたまなどをとっては...
海野十三 「海底大陸」
...その銀座街頭、両々相対峙して、万引多きを売上高のバロメーターとして誇り、T署の刑事を予算超過に増員しても追付かぬ殷盛(はんじょう)に、不景気挽回策如何(いかん)なんて論説を書く経済学者、財政記者の迂愚(うぐ)を嗤(わら)うかの如きM百貨店、双方恨みなしに屋上投身のありし通り、どっちも頭文字が同じだから書くのだが、その、わが親愛なる鳥の竹の子煮が百匁(め)に付、片や七十銭、片や六十五銭と附け札が出たから、僕にとっては充分問題になるだろう...
辰野九紫 「青バスの女」
...木片や竹切が少しくあったきりで...
豊島与志雄 「崖下の池」
...樹脂(やに)のある木片や松脂(まつやに)に浸した繩屑(なわくず)を燃しています...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古い皿の破片や什器(じゅうき)などが投げられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明日、関ヶ原で合戦がある――片や長州毛利、片や水戸様...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は巧(たく)みに阿片や硫酸から生ずる魔力をよび出しはするが...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿片やアシッシュに比べれば...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...竈のところへ行ってみると焦げた木片や藁灰(わらばい)が白い骨と入混っていた...
原民喜 「死のなかの風景」
...「片や明月院、片や佐介」リンクのまわりで、わっと歓声があがる...
久生十蘭 「春の山」
...肉片や毛髪などが石の上にへばりついていなければならぬはずですが...
平林初之輔 「五階の窓」
...片やロシヤ...
北條民雄 「頃日雑記」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...その断片や、またはその基調になっている色あいや調子のようなものが、フッと頭にきては、しばらくとどまっている...
三好十郎 「歩くこと」
...又は酒や、女や、阿片や、賭博なんかでも、あらゆる贅沢(ぜいたく)をし尽した道楽気の強い人間が、今度は一つ、お茶の趣味に深入りしてやろうと決心したとしますかね...
夢野久作 「狂人は笑う」
...要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や残滓(ざんさい)が...
夢野久作 「木魂」
...終ると、再び観衆の方へ、「片や、任原(じんげん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...片や山東の張」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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