...片はしを二三尺現している...
芥川龍之介 「浅草公園」
...棺の片はしがちらっとみえました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...ウイリイはそれも片はしからなげてやりました...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...それを片はしから食つてしまふやうな...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...飛びかゝつて来るお化を片はしからまるめろの枝でぽん/\なぐりつけました...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...片はしから石にして...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...そして猫を片はしから取って食べました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...片はしからどん/\どん/\その口の中へとびこみました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...頭をさしのべて高いところの葉を引き曲げ蚕(かいこ)が桑を食うと同じようにして片はしから貪り食うていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...ばらの莟(つぼみ)を選んで片はしから食って行くのである...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...サツパのなかのものはその網の片はしを持つて...
長塚節 「利根川の一夜」
...厩の片はしのほうが五間ばかり半こげになり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...甚七が、片はしから、店の豆腐を道路に投げすてているのだった...
火野葦平 「花と龍」
...片はしを犬の首輪に結わえた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...たつの類ひも神の片はし」と詠(よ)んだごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...院が最後まで秘密の片はしすらご存じなしにお崩(かく)れになったことでも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...または片はし知ってもそれを言い現わす言葉はもたない...
柳田国男 「こども風土記」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
便利!手書き漢字入力検索