...払い残された細形(ほそがた)の金鎖を片づけると...
有島武郎 「或る女」
...簡単に片づけることのできない混乱を与えそうでしかたがなかった...
有島武郎 「星座」
...召使達が静に取片づける間...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この問題を片づけるのは比較的楽である...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...細君は默つて道具を片づける...
高濱虚子 「俳諧師」
...警察医の検屍のすんだ後死骸を取片づける光景などをじいと見ていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...この時社会を自然的な乃至一般に超歴史的な諸関係としてのみ理解し片づける理由は何処にもあり得ない...
戸坂潤 「科学方法論」
...腹違の妹を片づけるにただの箪笥(たんす)と長持で承知するような母親ではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...まだ片づける暇もないうちに...
夏目漱石 「明暗」
...「変なことと仰しゃると?」「庭男の与吉の死骸を取片づけると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「君はいったいなんていう名前だね?」こんなしつっこい質問者というこの突発事を早く片づけることがこの重大な本筋と関係ありと考えたカルルは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...商人には自分が弁護士との話を手早く片づけるあいだだけ待ってもらうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それを頭割りで片づけるなんてあこぎなまねは...
山本周五郎 「青べか物語」
...「おれが片づけるから」万三郎はひょいと腰をおとし...
山本周五郎 「風流太平記」
...片づける前に一ツ宣告をしてやろうじゃねえか...
夢野久作 「支那米の袋」
...このまま片づけるのも芸のねえ話だかんナ……エヘン」「止せったらヂック……そんな事をしたら化けて出るぞ」「ハハハハ……化けて出たら抱いて寝てやらあ……何も話の種だ……エヘンエヘン」「止せったら止せ……馬鹿だなあ貴様は……云ったってわかるもんか」「まあいいから見てろって事よ……これあ余興だかンナ……俺の云う事が通じるか通じないか……」って云ううちに...
夢野久作 「支那米の袋」
...たかの知れた曹操や袁紹輩(はい)の企(くわだ)てなど片づけるに何の造作がありましょうや...
吉川英治 「三国志」
...但馬(たじま)播磨(はりま)の掃討(そうとう)を片づけると...
吉川英治 「新書太閤記」
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