...片つ方の人差指を口に銜(くは)へてとぼ/\とお帰りになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...片つ方の美男子を寝させたいものだと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...片つ方の袂には毎日一銭銅貨を一つ入れておく事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...中馬には片つ方の耳朶(みゝたぶ)が無い...
薄田泣菫 「茶話」
...妻(かない)なら多分この電話の片つ方に懸つてるかも知れませんよ...
薄田泣菫 「茶話」
...同じ書の「なほ世にめでたきもの」の条下にある「正月十日、空いと暗う」という一節は庭上の色彩が極めて微細に写されてあるが、「桃の木若かだちて、いとしもとがちにさし出でたる、片つ方は青く、いま片枝は濃くつややかにて蘇枋(すおう)のやうに見えたる」というのは光線の効果が目にとまったものらしい...
津田左右吉 「偶言」
...それが此通り消え細る迄にやお上の仕打ちも随分と思ひ切つて酷(む)ごいには酷ごかつたが、片つ方も、亦執(し)つこいとも執つこいもんぢやつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...だけど又片つ方も片つ方だ...
長與善郎 「青銅の基督」
...「雪駄の片つ方がありや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其雪駄の片つ方はお倉の家にあつたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸の雪駄を片つ方だけ自分の家へ持つて來たんですかい」ガラツ八もなか/\深刻です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女草履が片つ方ブラ下がつてゐるのは不思議ぢやありませんか」「癲癇(てんかん)の禁呪にそんなのはなかつたかい」平次の顏も少しキナ臭くなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淋しいなあ……オーイと呼んでも誰も飛んだスリツパを取つてはくれぬ度胸をきめて廻転椅子から飛び降りて片つ方のスリツパを取りに行かうかあゝ臆病な私の手はしつかり廻転椅子にすがりついてゐる...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...何といふ奇態なことだ? それは祭司の家の野菜畑にある鳩舎ぢやないか! 片つ方にも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...片つ方の手のピンセットで試驗紙を挾んだまま...
水野仙子 「嘘をつく日」
...片つ方の耳を咬まれてリボンのように引裂かれ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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