...片っ端から言葉に直す...
海野十三 「火星探険」
...見る見る片っ端からくずされて行くのを見て...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...片っ端から調べた揚句...
大阪圭吉 「坑鬼」
...片っ端から食べていたいだけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...訪問者も片っ端から同じ風に金に変えてやるぞと嚇(おど)しつけてでもいるかのようであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この女たちを片っ端から一人ずつ連れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...片っ端から縛ってますよ」「…………」「浪花屋の番頭殺しは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺たちと話ししてりゃ片っ端から跟けられるに決まってらあね」「だから...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...おっしゃって……片っ端から...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...片っ端から引き挙げて来て...
牧逸馬 「双面獣」
...そこらのもの片っ端から滅多斬りに斬りまくってしまいたいくらいだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...それよりもひさしぶりの牛肉のほうがうれしくってムシャムシャ片っ端からたいらげていた始末でした...
正岡容 「初看板」
...こう片っ端から箇条書に並べ立てていられるけれど...
正岡容 「寄席」
...加納諸平系の海上胤平が『十四家集評論』というもので片っ端から悪評し...
柳田国男 「故郷七十年」
...眺め渡した処「御気に召した題」が一つも見つからぬので面倒臭くなって片っ端から一瀉千里に片付けてやる決心をする...
山中貞雄 「五題」
...こうして伊奈子を血塗(ちまみ)れにして、七転八倒させつつ冷笑していようという私の計画は、私の頭の中でいくつもいくつもシャボン玉のように完成しては、片っ端から、何の他愛もなく瓦解幻滅して行った...
夢野久作 「鉄鎚」
...片っ端から押しわけて行った巨人がありました...
夢野久作 「鼻の表現」
...惜し気もなく片っ端からズタズタに裂いては捨て...
吉川英治 「江戸三国志」
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