...その片っ方の皮草履を手に取り上げた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...あずかっていた草履(ぞうり)の片っ方をかえした...
海野十三 「爆薬の花籠」
...そして脱げた靴が片っ方だけ転がっていた...
海野十三 「流線間諜」
...とうと片っ方の袂(たもと)へおおかたいっぱいになるまで拾う...
鈴木三重吉 「千鳥」
...カーテン越しに顔と片っ方の肩さきだけ覗(のぞ)かせながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...みんなその上にいることにしました」「そいつはよかったです」「この鞄の中にストレーカの穿いていた靴を片っ方と...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...或信心家は最初片っ方しか無い車井(くるまい)の釣瓶なぞに随喜したが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「それより片っ方のほうを積極的にどしどし進行させようじゃないか」自分は一人下宿へ帰る途々(みちみち)...
夏目漱石 「行人」
...御相談では片っ方へ編入してもよろしゅうございます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...片っ方はさんづけにされてしまったのか...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...片っ方が宅(うち)へ来る事を」「どうだか」島田はかつて御常の事を口にしなかった...
夏目漱石 「道草」
...片っ方のスリッパが裏返しになってゐた...
宮沢賢治 「あけがた」
...もう片っ方拝見いたしたいものであります...
宮沢賢治 「饑餓陣営」
...ほらこんなに片っ方の貝が開いているんですもの...
室生犀星 「みずうみ」
...片っ方の眼のつぶれた豪傑を市長に...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...片っ方の眼に薄桃色のガーゼを当てて坐っている...
夢野久作 「暗黒公使」
...片っ方の足が無くなった事を...
夢野久作 「一足お先に」
...もう片っ方の松葉杖が邪魔になるような気がしたくらい...
夢野久作 「一足お先に」
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