...次の妹の愛子にやるようにと片すみに重ねたが...
有島武郎 「或る女」
...また最も小破片すなわち...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...陳根頑は調理場の片すみの椅子に腰をおろして...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...その店の片すみの床几(しょうぎ)に腰をおろした...
江戸川乱歩 「影男」
...その応接室の片すみにある...
江戸川乱歩 「大金塊」
...犬はその空地の片すみにころがっている...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...これも大正のジャーナリズムの世界の片すみに起こった...
寺田寅彦 「柿の種」
...一一月中旬のある日の四時過ぎに新宿の某地下食堂待合室の大きな皮張りの長椅子の片すみに陥没して...
寺田寅彦 「相撲」
...開かれざる書筺(しょきょう)と洋籍の棚(たな)は片すみに排斥せられて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...最も寂然(せきぜん)たる片すみに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみにともされてる一つの有明(ありあけ)から来るのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみでつぶやいたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いくらか裂け方の少ない片すみに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冬には暖炉の同じ片すみに集まり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...切れた方は片すみに押しつけられて居ます...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...――が、も一人、片すみの欄に、ひじをかけて、物思わしげに、下の水もない涸れ小川に見入っている女性がある...
吉川英治 「私本太平記」
...おなじ部屋の片すみから...
吉川英治 「私本太平記」
...うす暗い厨(くりや)の土間の片すみから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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