...懸(か)け軸もない床の間の片すみにはきのう古藤が持って来た花が...
有島武郎 「或る女」
...小屋の内に這入(はい)って見ると、薄暗い、片すみに、二升鍋が一個と碗(わん)が五つ六つ、これは上高地温泉で登山者のためとて、備品として置かれたもの、今後この小屋で休泊するものは、大いに便利だろう、何か適法を設け、各処の小屋の修理や食器等の備え付をしたいものだ...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...犬はその空地の片すみにころがっている...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...名高い古城の片すみには昔の刑具を陳列した塔があります...
寺田寅彦 「先生への通信」
...パリーの裏長屋の片すみには...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...私はばかだった! 私はあなたの丸い帽子に気がつかなかったのです!」しゃべりながら彼は片すみに背嚢(はいのう)と杖とを置いて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ストーヴが一つ片すみにあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一定の時間に一定の片すみに埋められることを許されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみの肉屋にひそかにはいってゆく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ある日プリュタルク婆さんは室(へや)の片すみで小説を読んでいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...室(へや)の片すみに退き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみには、三、四脚の肱掛(ひじか)け椅子(いす)が互いに丸く寄せられてなお話を続けてるがようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冬には暖炉の同じ片すみに集まり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜の具(もの)も片すみに積んである...
吉川英治 「江戸三国志」
...念仏道場の片すみで...
吉川英治 「私本太平記」
...荒むしろの片すみには...
吉川英治 「私本太平記」
...観心寺の片すみに一庵をむすんで...
吉川英治 「私本太平記」
...低い足付膳(あしつきぜん)が片すみに寄せてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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