...片々たる批評家の言葉の為にも...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...片々たる新作品こそ却つて忽(たちま)ち時代遅れになります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...片々(かたかた)の人指(ひとさし)ゆびで...
泉鏡花 「悪獣篇」
...庭一面に秋の錦(にしき)を片々と黄金...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一文銭に片々靴(かたかたぐつ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...チラ/\と大きな雪の片々が顔や肩にふりかゝるのが彼には快かつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...片々に抑えて片々に弾(はじ)く爪の...
夏目漱石 「虞美人草」
...片々(かたかた)の耳元でも懐しい面(かお)「もう見えぬもう見えぬもう見えぬ」「見えん筈じゃ...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...何んな片々たるものでも妙にはつきりと憶えてゐるものだね...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...私は彼等の座談の片々をいちいち記憶に止めて忘れ難かつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...息子と片々宛で梶棒を持つて...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...既に脱稿なされたる当作の片々は悉く貴重なるものに相違無之候ものゝ...
牧野信一 「手紙」
...高貴な織物の一片々々にしみわたっていた僕は毎朝監守の前で...
槇村浩 「シュレジェンの織工によせて」
...皮を替えるに蜥蜴同然片々に裂け落ちるに...
南方熊楠 「十二支考」
...片々たるものにはつくし切れないのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...現存する繍帳は片々たる小断欠を接ぎあわせたわずか方三尺たらずの小裂ゆえ一見すぐさまこれをもって一丈六尺四方の原形を想像することは難いけれども...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...片々たる才子に移ったわけで...
柳田国男 「故郷七十年」
...片々と落葉の舞う彼方に...
吉川英治 「三国志」
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