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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...片々蠣目(かきめ)のようで...
泉鏡花 「婦系図」
...好雪片々不落別処(すこし...
種田山頭火 「其中日記」
...その片々の女は目の覺めるほど美しい女であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...数学的操作は数千年の片々たる業績の積堆の外ではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...午後門外を歩むに耕したる水田に鳥おどしの色紙片々として風に翻るを見る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...叔父はまた片々(かたかた)の手に持った小さい紙片(かみぎれ)を彼女の前に出した...
夏目漱石 「明暗」
...区々たる地位、片々たる財産、学理の前には何するものぞ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...鱗雲の片々が見えたから...
牧野信一 「鬼の門」
...色さま/″\な布(きれ)の片々を沈めてやると...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...何んな片々たるものでも妙にはつきりと憶えてゐるものだね...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...極度の額面神経の緊張のために片方の眼はまんまるくぎよろりとしてゐるのに片々の方は般若のそれのやうに口の端といつしよに引き吊られて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...片々たる小雜誌に...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...ごく片々とした書きかたで云って居りますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこでも片々となりやすいのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...片々の目をあけてゐた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...片々の目が隠れるようにして通るのを見るでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この片々は、風のために八方へ投げられた落ち水からつくられるのであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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