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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...片々たらざる批評家の言葉も顧慮せずにすめばしない方がよろしい...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...片々たる批評家の言葉の為にも...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...片々たる新作品こそ却つて忽(たちま)ち時代遅れになります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...歌の句が片々に混雜(こんがらが)つて...
石川啄木 「鳥影」
...思い出が皆片々(きれぎれ)で...
田山花袋 「一兵卒」
...それに目も片々(かた/\)は好く見えないと申しますが...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...その周囲には緑色の紗(しゃ)の片々と思うようなアスパラガスの葉が四方に広がり...
寺田寅彦 「病室の花」
...数学的操作は数千年の片々たる業績の積堆の外ではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...わたしの方へ眼を上げました(片々は打身ではれあがっていました)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その一片々々が眸をひらき...
堀辰雄 「日時計の天使」
...鱗雲の片々が見えたから...
牧野信一 「鬼の門」
...色さま/″\な布(きれ)の片々を沈めてやると...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...極度の額面神経の緊張のために片方の眼はまんまるくぎよろりとしてゐるのに片々の方は般若のそれのやうに口の端といつしよに引き吊られて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...片々たる小雜誌に...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...どこでも片々となりやすいのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこから紛れてくるのか、遅桜の片々が、晩春の印影を、わずかに描いているだけで、泉殿のあたりであろうか、蛙の声が遠く聞える...
吉川英治 「平の将門」
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