...あと片づけに来た女中には早く休むように云って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...片手を髪の毛のなかに突つ込んで...
薄田泣菫 「茶話」
...それから胸に片手をあて...
太宰治 「右大臣実朝」
...その布片から目を離しもせず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よって諸君はあの屍骸を街道から取片づけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...地表へ達する時には数十乃至(ないし)数百の結晶が一つの塊即ち雪片になって来るのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...小さな紙片(かみぎれ)に取り分けては...
夏目漱石 「門」
...片恋や失恋などがありましょうかと...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...海軍組は貨物艙(ダンセラー)のそばの薄暗い片隅にひとかたまりになり...
久生十蘭 「ノア」
...又は片歌を二つ重ねた旋頭歌の第四句の五音を削つたものと見てもよい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...断片的ではあるけれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...長い間(ま)をおいて片方が話しかけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...自由の利(き)く片手(かたて)でしじゅうさらから口へがつがつ運んでいた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...片側は山を隔ててまるい低い雑木の立った山が見える...
水野葉舟 「黄昏」
...矢っ張り片附けているのね...
森鴎外 「雁」
...彼が美術品を以て個人の性の地より觀たる造化の一片となすは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...古りにたる某でらの境内の片隅にして...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...曖昧で捕らえ所のない断片的な印象を...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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