...牀といふは卓の一端の地上に敷ける藁蓆(わらむしろ)なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...几案(つくえ)牀榻(ねだい)...
田中貢太郎 「青蛙神」
...夫人は春嬌にこごとを言ってから秀英の臥牀(ねどこ)へ往った...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...而シテ樹下ニ露牀ヲ設ケ花間ニ氈席ヲ展ベ...
永井荷風 「上野」
...去年の夏も過ぎて秋も半を越した頃であったが或日非常な心細い感じがして何だか呼吸がせまるようで病牀で独り煩悶していた...
正岡子規 「死後」
...朝々(あさあさ)病の牀にありて新聞紙を披(ひら)きし時我書ける小文章に対して聊(いささ)か自ら慰むのみ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...(四月三十日)病牀で絵の写生の稽古(けいこ)するには...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この名は君主が長靴穿(うが)った一脚を新婦の臥牀(ねどこ)に入れ...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしは公と心を同(あは)せて蘭方医をして公の病牀に近づかしめぬやうにしようとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病牀(びょうしょう)の慰草(なぐさみぐさ)にもといって遣(おく)った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...奥の牀へ横に長く納った棺側に大きな花環も並ぶと...
横光利一 「旅愁」
...牀板に頭をつかえて...
吉江喬松 「五月雨」
...そのまゝ牀板を打ち付けて畳を敷いた...
吉江喬松 「五月雨」
...やおら病牀をおりかけた...
吉川英治 「三国志」
...牀(しょう)を離れて床のうえに俯伏(うつぶ)していた...
吉川英治 「三国志」
...宿直の武士がかかえて牀にうつし...
吉川英治 「三国志」
...衾(ふすま)を打ちかついで牀(しょう)のうえに横たわっていた...
吉川英治 「三国志」
...ふたたび病牀に親しむのほかなかった...
吉川英治 「三国志」
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