...香取(かとり)氏はかう病牀(びやうしやう)にある夏雄の心理を解釈した...
芥川龍之介 「点心」
...×「墨汁一滴(ぼくじふいつてき)」だか「病牀(びやうしやう)六尺」だかどちらだかはつきり覚えてゐません...
芥川龍之介 「正岡子規」
...地はすなわちわが牀なり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...左右の桟敷(さじき)は竹牀簀(たけすのこ)薦張(こもばり)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...むつきに包んで牀(とこ)の上に寝かしてあるのを...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...几案(つくえ)牀榻(ねだい)...
田中貢太郎 「青蛙神」
...牀の傍に銀の包みを積みあげてあった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...牀机(しょうぎ)に腰かけている男が...
外村繁 「澪標」
...入院以來これにて二度目なりうつゝなきねむり藥の利きごゝろ百合の薫りにつゝまれにけり六病牀にひとりつれ/″\を慰めむと...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...八畳の間の真中に病の牀を設けて南側の障子明け放せば上野おろしは闇の庭を吹いて枕辺の灯火を揺かす...
正岡子規 「夏の夜の音」
...(三月六日)自分が病気になつて後ある人が病牀のなぐさめにもと心がけて鉄網(かなあみ)の大鳥籠を借りて来てくれたのでそれを窓先に据ゑて小鳥を十羽ばかり入れて置いた...
正岡子規 「墨汁一滴」
...代りにかの蛇を牀上に置き...
南方熊楠 「十二支考」
...終始病牀に侍してゐた小石氏里恵は此の如くに観察したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病牀日記は十六日の記を闕いてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そうしてあの用いられた雑器ほど牀に飾って美しいものはないと知らねばならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...牀(とこ)を敷いて蒲団の中へもぐり込んでも安眠が出来ない...
吉江喬松 「五月雨」
...いつかとろとろと牀(しょう)によって眠ってしまった...
吉川英治 「三国志」
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