...くちゃくちゃになった寝牀(ねどこ)を想い浮べずにはいられない...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...紫色の血が溢れ出て榻の上も牀もよごしてしまった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...旅人の中にはもう二人ほど牀(こしかけ)から起ちあがった者があった...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...お客さんがいらしたのだよ」杜陽は牀に腰をかけた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...月なき今宵色ねびし窓帷(ぎぬ)の吐息する此の古城なる図書室の中央の遠き異国の材もて組める残忍の相ある堅き牀机にありし日よりの凝固せる大気の重圧に生得(しやうとく)の歪(ひづみ)悉皆消散せる一片の此の肉体を枯坐せしめ勇猛(ゆうみやう)なく效(かひ)なき修道なれどなほそが為に日頃捨離せる真夜中の休息を貪りて...
富永太郎 「深夜の道士」
...胡牀(こしょう)を持っている者...
直木三十五 「南国太平記」
...笠牀と卯つぎがしたに...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...面白かった」とドスンと船牀(バアス)に腰をおろした...
久生十蘭 「ノア」
...正面に小さい牀(とこ)が作ってあり...
火野葦平 「花と龍」
...小児の悪戯等なる事(八月十四日)九十五○「病牀六尺」(七十八)において実感仮感といふ語の定義について疑を述べて置いたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...うたのきみふたり(八月十九日)百○「病牀六尺」が百に満ちた...
正岡子規 「病牀六尺」
...この名は君主が長靴穿(うが)った一脚を新婦の臥牀(ねどこ)に入れ...
南方熊楠 「十二支考」
...忽使病夫起臥牀...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...飾られた8685タラモスの牀が高く据えてあって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...余ははじめて病牀(びょうしょう)に侍するエリスを見て...
森鴎外 「舞姫」
...あの牀(とこ)に休む飾物は概して弱いではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...牀も八個を数える...
柳宗悦 「民藝四十年」
...牀下の有様を思ふと...
吉江喬松 「五月雨」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??