...爽やかな秋の日ざしの中に...
心猿 「荷風翁の發句」
...爽やかな生きがいを感じて...
富田常雄 「面」
...朝の爽やかな光に照し出された...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...五月の薫風(くんぷう)のやうに爽やかさを感じさせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は僕のなかから突然爽やかなるものが跳ねだしさうになる...
原民喜 「鎮魂歌」
...たとえていうならば峯の松吹く朝風のようにも清く爽やかな声で...
久生十蘭 「魔都」
...ときどきその全貌をすつきりと爽やかに見せたりする...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...爽やかな鬣が私の頬をさら/\と打ち撫でた...
牧野信一 「鱗雲」
...爽やかな科白をとり交してゐるのを私は夢心地の薄眼で...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...下界とちがって空気の爽やかなことである...
正宗白鳥 「登山趣味」
...すぐあがった雨のあとは爽やかな青空だ...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...爽やかに奇麗です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実に爽やかで瑞瑞しく美しい緑をたたえて...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...かえって涼しく爽やかに感じるのであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...あなたは泰山木の白い花よりも、もつと爽やかに、懐かしく、苦しくなく、私をお傍に置いて下さいます...
横光利一 「火の点いた煙草」
...たぶたぶとした水量の重みに脇下に爽やかな胴慄いを感じて頭を下げた...
横光利一 「旅愁」
...春日重蔵が片足を打ち挫(くじ)かれたあの時の光景……爽やかな風が二剣士の裾を払った...
吉川英治 「剣難女難」
...「心地は爽やかだ...
吉川英治 「三国志」
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