...凛として爽やかであつた...
石川啄木 「二筋の血」
...題字は颯爽(さっそう)として...
泉鏡花 「薄紅梅」
...私は爽快に逞しく五十メートルも跳ぶような小説を書きたいと思った...
高見順 「如何なる星の下に」
...颯爽(さっそう)としたところも無ければ...
太宰治 「小さいアルバム」
...さういふ時に耳の近くで蜩の晩涼を告ぐる銀鈴が爽かに響くと...
近松秋江 「箱根の山々」
...折から梅雨季の雲間を洩れる太陽の微光の裡に一脈の清爽味を漂はせ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...河原や水面は清く爽かに拡がっている...
豊島与志雄 「田園の幻」
...初夏の爽かな宵の空気に頭が落着くと...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...「御免遊ばせ」あの爽やかな声が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...拔手を切つて泳ぐ颯爽たる姿は...
長谷川時雨 「水」
...暑中にもかかわらず御爽快のていでまず以て祝着(しゅうちゃく)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...爽々しさうに向ふを眺めてゐた...
牧野信一 「毒気」
...此処彼処に颯爽たるいなゝきを挙げて...
牧野信一 「南風譜」
...たゞ/\爽かな友達思ひの情に富んでゐる...
牧野信一 「三田に来て」
...この雨を浴びて帰るのは至極爽々(すが/\)しいことだらう...
牧野信一 「山彦の街」
...下界とちがって空気の爽やかなことである...
正宗白鳥 「登山趣味」
...爽(さわ)やかな秋の眺めに心をひかれ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...夕栄の映った水明の上を帆船が爽かな白さで辷ってゆく...
横光利一 「旅愁」
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