...彼の父祖伝来の地所は...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...そもそも我々の父祖伝来の大和心というものは私が右に述べたような意味における余裕の精神に充ち満ちたものではなかつたか...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...諸君の父祖伝来の地がこのように不毛に帰し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ただ父祖伝来の旧い方法で経営していたことが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...父祖伝来のかなりの財産を後生大事に守り居る様子にて...
太宰治 「花吹雪」
...父祖伝来の茶道具をも...
太宰治 「不審庵」
...父祖伝来猛牛の血を享(う)けている若牛は...
谷譲次 「踊る地平線」
...父祖伝来のこの記事の内容を頭から盲信(もうしん)しているらしい顔つきである...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...諸君の子孫が此の父祖伝来の地で...
中島敦 「光と風と夢」
...父祖伝来の儒家に育った自分が冗談半分その韻をふんで咄嗟(とっさ)に酬いて見せた...
中島敦 「狼疾記」
...音楽は父祖伝来の「家の芸」ではなくて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...彼にとって父祖伝来の社会的権勢を誇ったこの邸で夕食を食べるのは初めてのことだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...このささやかな父祖伝来の財産を...
平林初之輔 「二人の盲人」
...そして農業上の父祖伝来の無智と偏見を打破すべき郷紳がいなかったからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自家(じか)の材能(さいのう)を父祖伝来の医業の上に施していたかとも思われよう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...父祖伝来の領土をよく統治する君主の方を羨みたまえ」と教えたイソクラテスこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...父祖伝来の経験が集積調和して...
柳田国男 「海上の道」
...平手家にとって父祖伝来のものだぜ」「それは...
山本周五郎 「花も刀も」
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