...厭味とか憎気とかいう所は爪の垢(あか)ほどもなかった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...爪の垢(あか)ほども氣にかけないでせう...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...それこそ爪の垢(あか)ほども無く...
太宰治 「花火」
...たとへて見れば爪の垢ほどもわかつてはゐないのだ...
田山録弥 「心の階段」
...爪の垢ほどもいだいてはいなかったけれど...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...柿の木金助の爪の垢(あか)でも煎(せん)じて呑むがいい」「旦那...
中里介山 「大菩薩峠」
...爪の垢(あか)ほど先(せん)を制せられても...
夏目漱石 「虞美人草」
...爪の垢(あか)ほどにも価しない私が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...真実なんかと云うものは爪の垢(あか)ほどもありやしないんだから……」「カフエーのお客でなくったって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...自分には爪の垢ほども食べるたしにはならないなんて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...真実なんて爪の垢ほどもありゃアしないんだから……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...あんな爺さんは旦那だから我慢をしているものの御亭主にしたいなどとは爪の垢程も思っちゃいない...
矢田津世子 「神楽坂」
...頭山翁の爪の垢を煎(せん)じて第一に服(の)ませてやりたい人間は...
夢野久作 「近世快人伝」
...新高さんを殺す気なんか爪の垢ほどもなくなっちゃったのよ...
夢野久作 「少女地獄」
...爪の垢(あか)ほども...
吉川英治 「三国志」
...爪の垢(あか)を貯えて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...赤穂の衆の爪の垢でも煎(せん)じてのませたら...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...爪の垢(あか)まできれいにした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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