......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...彼はその熱い湯が爪の先にしみこむのを感じながら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...爪尖(つまさき)を見た時と同じ状(さま)で...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...爪垢(つまあか)で楽譜を汚して...
泉鏡花 「薄紅梅」
...爪(つめ)を反(そ)らしたるその状態(ありさま)...
巌谷小波 「こがね丸」
...長次郎氏は例(いつも)のやうに手首の珠数を爪繰(つまぐ)りながら...
薄田泣菫 「茶話」
...あなたの親指の爪に勘定書きをつけておきなさい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一方の足には一本の爪がなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...道は爪前(つまさき)さがりになっていた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...………」幸子は絃(げん)の上に琴爪(ことづめ)を篏(は)めた手を載せたまま...
谷崎潤一郎 「細雪」
...疾患部は左脚の膝(ひざ)の辺から爪先(つまさき)までであるらしく...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
種田山頭火 「其中日記」
...爪先(つまさき)で持(も)つた茶碗(ちやわん)をころりと落(おと)させた...
長塚節 「土」
...自分は鹿爪(しかつめ)らしく嫂(あによめ)の次に席を取った...
夏目漱石 「行人」
...爪の先に垢(あか)のたまるを知らず...
夏目漱石 「野分」
...大黒柱の前には鹿爪らしい別の男が...
牧野信一 「船の中の鼠」
...するどい爪(つめ)で...
宮原晃一郎 「幸坊の猫と鶏」
...それは紫の小帛紗(こぶくさ)にくるまれた女性の琴の爪であった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
便利!手書き漢字入力検索