...上草履(うわぞうり)の爪前(つまさき)細く※娜(たおやか)に腰を掛けた...
泉鏡花 「印度更紗」
...縁先で爪をおきりになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...唯もう爪先ばかり見て歩かなくちやなるまいね...
薄田泣菫 「茶話」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...最も有効に働くには? それとも出来れば……」彼は爪をかみ初めた...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...彼は恋愛の爪痕(つめあと)を受けていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジャン・ヴァルジャンはあたかも山猫(やまねこ)の爪(つめ)を甘受してる獅子(しし)のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両膝(りょうひざ)の上に置かれた両手はズボンの布に爪(つめ)を立てはじめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...爪先にいたるまでとくと検(あらた)め...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...雁爪を持って、入れ鍬をしている、きびきびした働きぶりは、いつもとすこしも変りがない...
火野葦平 「花と龍」
...よく船員達が爪で卓(テーブル)などを叩いて合図する無線電信(ワイヤレス)...
牧逸馬 「上海された男」
...大きな鹿爪(しかつめ)らしい武悪面に違いない私の父の肖像画の懸(かか)っている...
牧野信一 「ゼーロン」
...爪の先へも及ぶべくなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...ルリの方は坐り直して三つ爪を突くようにして「はじめまして」と...
三好十郎 「肌の匂い」
...爪弾(つめびき)で心意気でも聞かせてくれるようだと好いが...
森鴎外 「雁」
...もし、日本の女性が、なべて、日本式美爪法を、きちんとして見せたら、アメリカの若い女性グループからも、きつと、これに倣ふ流行が生じると思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...徳川家方(とくがわけがた)の射手加賀爪伝内(かがづめでんない)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかし爪先で立っているということが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索