...爪先立(つまさきだ)って彼の耳もとでたずねた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...爪で頤(あご)のひげを抜きながら...
芥川龍之介 「運」
...爪(つま)さきで...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...松井田より碓氷川をわたりて、爪先上りに、白雲山の裾野をのぼれば、前に白雲山を見上げ、左に金洞、金二山を望み、右にやゝ遠く高く淺間山を望む...
大町桂月 「妙義山の五日」
...町の雪は半分泥(どろ)のようになった上を爪立(つまだ)って走る女もあれば...
寺田寅彦 「先生への通信」
...可憐のものを其爪に攫み舞ひおり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」「センイチだつて……あゝ、二本の角、手の爪(つめ)、足のひづめ、それからしつぽ……...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...」そして彼は靴(くつ)の爪先(つまさき)で立って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただ爪で引っかかれるような感じだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...似(に)つこらしい嘘(うそ)を言(い)ふと奧(おく)さま爪(つま)はじき遊(あそ)ばせば...
樋口一葉 「われから」
...スコップ、雁爪を持って、一トン入りの竹の大籠に、石炭をすくいこむ...
火野葦平 「花と龍」
...骨のやうな爪は前のより更に長くのびてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...足の爪先から頭のてつぺんまで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...思はず翼でもあるものゝやうにスラスラと爪先立つて酒場の真中に進み出ると...
牧野信一 「歌へる日まで」
...どこかの障子(しょうじ)を破っている猫の爪音が煩(うる)さく耳についた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...魔の爪を磨いていたのを...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...耳たぶの紅から爪の先まで研(みが)きに研いていたことである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ほこほこする黒土を両手の爪で無我夢中で掘り起していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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