...そいつらは蝙蝠(こうもり)のように私の首筋に鋭い爪を立てようとしているのだ...
梅崎春生 「風宴」
...爪先立って二足三足跫音を忍ばせた途端...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...メダルを爪で一生懸命に引っ掻きはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
......
坪井正五郎 「コロボックル北海道に住みしなるべし」
...同じ高さになるために爪先(つまさき)で伸び上がって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...爪立ち登りになってきた道を...
直木三十五 「南国太平記」
...爪が櫻貝のやうだ」「馬鹿野郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...買つとくれよ」「ここは判こがなくちや買へないンだぜ」「爪印でいいンだらう?」「爪印? こましやくれたこと言ふ子供だねえ...
林芙美子 「子供たち」
...かんしょうに爪をよく噛(か)んでいた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「爪」と云ふのと...
牧野信一 「あやふやなこと」
...逃げ来った獅どもに向い汝ら爪も牙も強きに何とてかく見苦しく敗亡するぞと問うと...
南方熊楠 「十二支考」
...足指や爪(つめ)には...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...かぼそい靴を爪立(つまだ)ててくるりと旋(めぐ)る弥生(やよひ)かな...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...これつぱかりなまるで爪の先にも足らないくらゐの小さな蟲でも...
吉川英治 「折々の記」
...原始的な自然児の爪あとはまだ郷土に生き生きとしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...するどい爪(つめ)をさかだてて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...婆の両手の爪は自分の袖をかたくつかんでいたのであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...めちゃめちゃに爪で掻きたてているではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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