...兵燹(へいせん)という文字が頭に浮んだ...
寺田寅彦 「震災日記より」
...敵の兵燹(へいせん)に都城の亡び燒くる前』326 メネラオスと一騎討し危きに臨める時トロイア軍は彼を助けざりき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...645しかはあれどもアルゴスの衆人中にわれを彼、アートレ,デース無禮にも、さながら一の放浪の徒たるが如く恥ぢしめし時を思へば、憤激はわが胸そゝる、いざ歸り我の答を傳へ曰へ、プリアミデース・ヘクトール勇を奮ひてアルゴスの 650子らを殺しつ、兵燹に船を亡し、進み來てミルミドネスの陣犯す其時未だ到らずば、われ鮮血を流すべき戰思ふことあらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...明代の貢院は太平賊の兵燹に滅びて...
原勝郎 「貢院の春」
...明応七年兵燹(へいせん)にかかりて枯しを社僧祠官等歌よみて奉りたれば再び栄生せりといへり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其後天正の兵燹にも焚(やけ)しこと幽斎紀行に見ゆ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...近古罹兵燹而散亡」と云つてあるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...縦(たと)ひ天災兵燹(へいせん)を閲(けみ)しても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...信貴越大阪兵燹(へいせん)の余焔(よえん)が城内の篝火(かがりび)と共に闇(やみ)を照(てら)し...
森鴎外 「大塩平八郎」
...中国の地を兵燹(へいせん)から助け...
吉川英治 「黒田如水」
...兵燹(へいせん)から救われたことは...
吉川英治 「三国志」
...京都は兵燹(へいせん)に見舞われた...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の浄信寺(じょうしんじ)というのが先頃の兵燹(へいせん)に会ったため...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのうちにあの元亀二年の兵燹(へいせん)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...炎々たる兵燹(へいせん)に罹(かか)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵燹(へいせん)は...
吉川英治 「親鸞」
...兵燹(へいせん)の禍(わざわ)いもうけず...
吉川英治 「親鸞」
...鎌倉滅亡の兵燹(へいせん)は七月の季感にあったと思えばいい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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