...金紙卷きたる燭は並び立てり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...花賣に扮したる娘は猶四五尺許なる籘(とう)の竿に蝋燭幾本か束ねたるを着けて高く翳(かざ)せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...暇(いとま)を告げる彼を見送って蝋燭(ろうそく)を手に階段のところまで出ながら言うのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...番僧蝋燭の火をつりおろして井の中を見す...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...雪洞の中の二燭光が...
豊島与志雄 「朝やけ」
...それは白くて光の強い西洋蝋燭であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝋燭の焔(ほのお)がちらちら右左へ揺れるので...
夏目漱石 「行人」
...暗闇(くらやみ)を検査する為(ため)に蝋燭を点(とも)したり...
夏目漱石 「それから」
...「おい」手燭を持つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...房吉は格子に近づくと、手燭をかゝげて、二つ三つ叩きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時によると西洋蝋燭(ろうそく)をたてた硝子(ガラス)のホヤのある燭台も出ていたりした...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
......
前田普羅 「普羅句集」
...机代用のリンゴ箱の上の蝋燭(らふそく)の灯が静かに上下に揺(ゆら)いでゐる...
宮地嘉六 「老残」
...燭台は底の水の中へ落っこちてしまった...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...故(ことさ)らに黄蝋(わうらふ)の燭(しよく)を幾つ共なく点(とも)したるに...
森鴎外 「舞姫」
...貧弱な十燭(しょく)の光りを背にして...
夢野久作 「一足お先に」
...白々と耀(かがや)き出した燭を見つめながら病床の玄徳は独り言に...
吉川英治 「三国志」
...持仏堂の御燈明(みあかし)から紙燭(しそく)へ灯をうつして再び出てきた...
吉川英治 「親鸞」
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