...濱邊一帶を白く見せてゐる燧石をも手に取つて御覽なさい...
江南文三 「佐渡が島から」
...燧の鉄と石の触れあう音...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...早く行っておばさんに知らせてやろう」燧台の裏へ先廻りした金掘りの少年は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「カチカチ」「ちぇッ」「カチカチ」燧(ひうち)を打つ手先が戦(わなな)いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...燧(ひうち)をきってかがやかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...燧人氏(すいじんし)というものもあった...
蜷川新 「天皇」
...手口から先に考えるのだ」「手口から?」「どうすればあんな具合に器用に火が付けられるか」「?」「燧石(ひうちいし)と火打鎌と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おめえ一つ火を燧(う)つてくんなよ!」片方のジプシイはぶつくさ言ひながら立ちあがつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...即座に火を燧つてそれに点けをつた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...小さい方に鉄と燧石とを置き...
柳田国男 「木綿以前の事」
...四このホクチや燧石(ひうちいし)以前というものが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...……次に梅川から持って来た包をひらいた、紬(つむぎ)のこまかい縞の単衣(ひとえ)に、葛織(くずおり)の焦茶色無地の角帯(かくおび)、印籠(いんろう)、莨入(たばこいれ)、印伝革(いんでんがわ)の紙入、燧袋(ひうち)、小菊の紙、白足袋に雪駄(せった)、そして宗匠頭巾(そうしょうずきん)などをそこへ並べた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...燧袋(ひうちぶくろ)を...
山本周五郎 「山彦乙女」
...火燧崎まで強盗に見え出して来るのも...
横光利一 「夜の靴」
...籠手(こて)、脛当(すねあて)、胴、腹巻などの物具はいうもおろか、金創薬(きんそうやく)、燧打(ひうち)、弾薬入れ、すべて身に纏(まと)うばかりに揃えてあるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...燭(しょく)に燧石(ひうち)を磨(す)っていたし...
吉川英治 「新書太閤記」
...と燧鎌(ひがま)を磨(す)って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...カチッと燧石(ひうち)の青い火がとぶたびに...
吉川英治 「松のや露八」
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