...燧(ひうち)ヶ嶽(たけ)...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...燧石(ひうちいし)みたいに硬い岩だ」草津大尉の声のする方に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...また海草の幹(みき)を刈り取つて來て燧臼(ひうちうす)と燧杵(ひうちきね)を作つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...燧岳とやや同様の観がある...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...この辺は総て燧岳の裾野である...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
......
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...農夫などにはまだ燧袋(ひうちぶくろ)で火を切り出しているのがあった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...彼は燧(ひうち)を打ち合わして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...燧石(ひうち)を腰の袋から取出して「ゆっくり眺めると...
直木三十五 「南国太平記」
...早く行っておばさんに知らせてやろう」燧台の裏へ先廻りした金掘りの少年は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一匹の獣(けもの)が火消壺(ひけしつぼ)の中で燧石(ひうちいし)を打つて...
中原中也 「在りし日の歌」
...燧石(ひうちいし)に鎌の当る音がすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...燧鉄(うちがね)も煙草も用意をせずに出かけて来たことを思ひ出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...志丈をしてここへくる前立ち寄った臥龍梅における新三郎の句を「煙草には燧火(すりび)のむまし梅の中」...
正岡容 「我が圓朝研究」
...燧石(ひうちいし)の使用に伴なうものだから...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それへ燧の火を切り落して...
柳田国男 「木綿以前の事」
...たとえ燧箱みた様な家でも二人の為に家を一軒建ててやるって...
山中貞雄 「森の石松」
...燧岳の中腹は一帯の雲烟(うんえん)に鎖(とざ)され夕陽之に反照(はんせう)す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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