...頭上の金光を嵐の中に一きは燦然ときらめかいながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...国威西方に燦然として輝く霊威をうけて帰来...
石原莞爾 「戦争史大観」
...勝利の山に燦然と晴朗の日月を飾帯(しよくたい)し円満具足(えんまんぐそく)の己れを持(じ)した青い時から...
上里春生 「傾ける殿堂」
...小春日和の秋の陽を受けて赤煉瓦の高い塀をまわりに燦然として輝く輪喚の美が見えた...
大杉栄 「獄中記」
...三重の塔、連なれる老杉と高さを競ひ、畫橋縹渺、朱欄水に映じ、祠宇宏壯、丹碧燦然として、峭壁の間に光彩を放つ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...其有樣は恰も彗星が燦然として天體に現はれて來たやうなもので...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...陽を受けて燦然と輝き...
太宰治 「右大臣実朝」
...金銀を鏤めた椅子だの卓子だの鏡だのいろ/\の装飾物が燦然と輝き...
谷崎潤一郎 「少年」
...世界歴史に燦然として光輝を放つべき南京入城式の壮観が...
種田山頭火 「其中日記」
...地面は冷くてしっとり湿(しめ)っていたけれども、空は晴れわたっていて、太陽は燦然と、穏かに、美わしく昇っていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...月の無い暗い空に星が燦然と輝いて...
豊島与志雄 「恩人」
...崖上の高閣は燈火燦然として人影走馬燈に似たり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...燦然と輝いている...
久生十蘭 「泡沫の記」
...濃い闇の中で燦然と輝かせた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...雲間を破ってその陸離たる光彩を燦然と輝かすのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...夜の来た硝子の窓には背に燈火を負う私の姿が万年筆の金冠のみを燦然と閃かせ未生の夢に包まれたようにくろく 静かに 写って居る...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...そこに諸星燦然と光り輝くを望むとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今まで省みだにしなかったものが燦然と輝いてくる場合が起るでしょう...
柳宗悦 「日本民藝館について」
便利!手書き漢字入力検索
スポルティング