...国威西方に燦然として輝く霊威をうけて帰来...
石原莞爾 「戦争史大観」
...外見だけは如何にも文物燦然と輝いていたが...
内田魯庵 「四十年前」
...黄金は燦然と輝いているではないか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...十間四方の本堂、仁王門をひかへ、觀音堂をひかへ、一切經藏をひかへ、鐘樓をひかへて、老杉の森の中に、燦然として光る...
大町桂月 「鹿野山」
...其有樣は恰も彗星が燦然として天體に現はれて來たやうなもので...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...このような騒がしい燦然とした高笑いに満ちた生活を送るためにのみ自分が創造されたのだと悟った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...光明かくて燦然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...燦然と黄金色に輝く夕陽が宙にかかっていた...
豊島与志雄 「幻覚記」
...崖上の高閣は燈火燦然として人影走馬燈に似たり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...畳の上で燦然と光ったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...濃い闇の中で燦然と輝かせた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...雲間を破ってその陸離たる光彩を燦然と輝かすのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...真実夢のやうに燦然と輝いた...
牧野信一 「山を越えて」
...そしてサン・マルコ寺院の燦然と劇場めいた正面(ファサアド)の上には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...夜の来た硝子の窓には背に燈火を負う私の姿が万年筆の金冠のみを燦然と閃かせ未生の夢に包まれたようにくろく 静かに 写って居る...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...起てば燦然と皇國の一民である光を放つ或るものが...
吉川英治 「折々の記」
...朝、太陽が上ってくると、東の入口からこの金壁の上へ真直に光線が当って、燦然と輝き、殿堂内を幽玄な光で充たすことになる...
和辻哲郎 「鎖国」
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