...頭上の金光を嵐の中に一きは燦然ときらめかいながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...黄金は燦然と輝いているではないか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...燦然として光るなるべし...
大町桂月 「中野あるき」
...三重の塔、連なれる老杉と高さを競ひ、畫橋縹渺、朱欄水に映じ、祠宇宏壯、丹碧燦然として、峭壁の間に光彩を放つ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...金箔を塗りつめたその円錐形の仏塔は烈日の下に燦然と輝いて...
高見順 「仏像とパゴダ」
...其有樣は恰も彗星が燦然として天體に現はれて來たやうなもので...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...陽を受けて燦然と輝き...
太宰治 「右大臣実朝」
...燦然と輝く蒼色(あおいろ)の石...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...燦然と背の金文字を輝やかすことになった...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...金色燦然としたものが躯からエーテルのやうににじみ出てゐる...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...濃い闇の中で燦然と輝かせた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...美女のやうな流れが白銀(しろがね)の胸廓を燦然と露はして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...真鍮の金具が燦然と輝いている...
松本泰 「日蔭の街」
...そしてサン・マルコ寺院の燦然と劇場めいた正面(ファサアド)の上には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...夜の来た硝子の窓には背に燈火を負う私の姿が万年筆の金冠のみを燦然と閃かせ未生の夢に包まれたようにくろく 静かに 写って居る...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...ふと見ると筵(むしろ)の上にこの大捏鉢が燦然と輝いているではないか...
柳宗悦 「京都の朝市」
...今まで省みだにしなかったものが燦然と輝いてくる場合が起るでしょう...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...アンチクライマックスの光が燦然と輝いたのはその白い姿が左側方の拱道の一つに躙り進み...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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