...電灯が燦然(さんぜん)とついている...
海野十三 「東京要塞」
...そのやうに雲表はるかに高く巍然燦然と聳えて居られる至尊のお方のおはしますこの日本国に生れた事の有難さに...
太宰治 「右大臣実朝」
...燦爛(さんらん)とした星の空を戴(いただ)いて夢のような神秘な空気に蔽(おお)われながら...
谷崎潤一郎 「秘密」
...きわめて細かい星くずのような点々が燦爛(さんらん)として青白く輝く...
寺田寅彦 「詩と官能」
...(III 147)しかく陳じて燦爛の槍をアイア,スめがけ打つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...燦爛たる光景はまた見物です――大にしては紀文なるものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...室内に燦爛たる黄金白銀の落葉の光...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰しもその金碧燦爛たる裝飾に首を傾げないではゐられないだらう...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...燦(さん)として山吹色に輝きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...微妙な閃光を発しながら眼もあやに燦きわたる...
久生十蘭 「地底獣国」
...美女のやうな流れが白銀(しろがね)の胸廓を燦然と露はして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...燦たる栄誉の蔭に血の滲む不撓の精励文化史に不滅の足跡十一年度朝日文化賞が讃える業績「文化日本」のため絶大な貢献をなした功績者として一月二十五日東京朝日新聞社において昭和十一年度の「朝日賞」を贈呈される九氏――わが植物学界の至宝...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...汗も燦きよろこびも燦めくという工合ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...燦爛たる朝の充実した光りが降り濺(そそ)いでいた...
横光利一 「旅愁」
...起てば燦然と皇國の一民である光を放つ或るものが...
吉川英治 「折々の記」
...にわかに眼をさましたかのごとく炎の映(は)えに燦爛(さんらん)とかがやくかと思えば...
吉川英治 「私本太平記」
...深くて蒼黒い鉄肌(かねはだ)から――燦(さん)として白い光が刎(は)ね返したのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...其傍に光輝(こうき)燦爛(さんらん)たるものあるを見(み)しものありと...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??