...鎗の穂よりも鋭い星が無数に燦(きらめ)いて...
石川啄木 「病院の窓」
...燦爛たる一家の詩風を作りぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...忽(たちま)ち暗雲風に開けて雲間に星辰(せいしん)の燦(きらめ)くを見て...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...陽(ひ)を受けて燦然(さんぜん)と輝き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...女の背(せなか)は燦爛とした...
谷崎潤一郎 「刺青」
...きわめて細かい星くずのような点々が燦爛(さんらん)として青白く輝く...
寺田寅彦 「詩と官能」
...燦爛光る圓盾を堅剛の鎗貫きつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...譽れの高き援軍の中に進みてアキリュウス・ペーレーデースの燦爛の武具を穿てる姿見せ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...思ひなしか衣類も例(いつも)ほど燦(きらびや)かならず...
樋口一葉 「十三夜」
...彼の眼にはただキラキラと燦やく光りが映つただけで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...白い寝台掛布(ベッドクロス)の裾を五寸ばかり眩ゆい光に燦めかせて窓際の床の一部に漂っている...
宮本百合子 「或る日」
...白い清らかな故人の柩のまわりに燦めきながら灯っているたくさんの蝋燭の綺麗な焔を見守って...
「おもかげ」
...或は金焔色に鱗片が燦(きら)めき...
宮本百合子 「高台寺」
...ナポレオンの燦然(さんぜん)たる栄光はその時から始まった...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...金色燦爛(さんらん)たる部屋である...
横光利一 「夜の靴」
...――その時、ふと、吉弥の腰に、葵紋をちらした高蒔絵(たかまきえ)の印籠が、燦(きら)と、提(さ)がっているのを見て、「あっ……?」と、口に出るほど驚いた...
吉川英治 「大岡越前」
...なにやら燦々(さんさん)と群星の飛ぶような光を...
吉川英治 「三国志」
...消え際の灯の一燦(いっさん)のような...
吉川英治 「柳生月影抄」
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