...鎗の穂よりも鋭い星が無数に燦(きらめ)いて...
石川啄木 「病院の窓」
...かの伝奇の老大家は歴史の上に燦爛(さんらん)たる紫雲を曳(ひ)き...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...彼の心は天に燦(きらめ)く星の神秘に強く打たれたことであろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...燦爛(さんらん)たる光輝(ひかり)を放って掛っていた...
海野十三 「爬虫館事件」
...皓歯(しろきは)燦爛(ひか/\)としてわらふは白芙蓉(はくふよう)の水をいでゝ微風(びふう)に揺(うごく)がごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...陽光はそこから眩(まぶ)しく亜熱帯地方のごとくに燦(きらめ)いているのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...外の*都市には燦爛(さんらん)の武裝穿ちて攻め圍み...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夕(ゆふべ)の明(あかる)い星は五ツ六ツともう燦(きらめ)き初(そ)めて居る...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...燦燗と照らし出された中に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...金色燦爛(こんじきさんらん)たる三寸二分の胎内仏――大日如来です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...燦然(さんぜん)とみな磨かれて艶々(つやつや)している...
長谷川時雨 「神田附木店」
...紀元前三世紀に滅びてしまったニネヴェ古代帝国以来の燦然たる文化の遺業をそのままにたもち...
久生十蘭 「新西遊記」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...黄昏ちかく深紅の夏日が反映すると塔の玻璃窓のことごとくが燦然たる赤光を放つことも亦美しい奇観であつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...燦爛たる朝の充実した光りが降り濺(そそ)いでいた...
横光利一 「旅愁」
...小太郎山(こたろうざん)第一の峡(かい)!孔雀(くじゃく)の背(せ)なかを見るような燦鬱(さんうつ)として真(ま)っさおな...
吉川英治 「神州天馬侠」
...燦々(きらきら)と夕陽の端をうけている...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索