...店頭(みせさき)の釜(かま)に突込んで諸白の燗をする...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...さうすると細君がハンケチで燗徳利を握つて三藏にお酌する...
高濱虚子 「俳諧師」
...すべてお燗のつけよう一つだと意気込んで居ました...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...お酒のお燗を五十年間やって居るのが御自慢の老爺の飲み屋でありました...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...お酒は、それは、お燗して、小さい盃でチビチビ飲むものにきまっている...
太宰治 「酒の追憶」
...酒の燗が出来、有り合せの品で飲みはじめましたが、近さんはさがらせ、清さんだけを席に呼びました...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...三千代(みちよ)は燗(かん)徳利を持つて次(つぎ)の間へ立(た)つた...
夏目漱石 「それから」
...燗番(かんばん)一人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それからお燗番のお島でもないぞ」平次はしだいに謎を解いて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...好い酒を燗しろのと云って居たけれ共...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...燗徳利は留吉の肩をかすめ飛んで二重のハメ板に当つて大きな音を立てて割れる...
三好十郎 「地熱」
...膝ですり寄って燗徳利を取った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...膳の上に燗徳利(かんどくり)は一本だが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...燗(かん)は熱いほうがいい」どなりつけるような声がまるっきり筒抜けに聞えてきた...
山本周五郎 「新潮記」
...燗徳利に酒のないのをみて手を叩いた...
山本周五郎 「新潮記」
...ふるえる手で燗徳利と猪口(ちょこ)を取ったが...
山本周五郎 「新潮記」
...型のごとき煮込や熱燗(あつかん)をとって...
吉川英治 「大岡越前」
...そこの燗徳利を取ってくれ』『待て...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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