...事務所へ廻わすべき燕麦をどんどん商人に渡してしまった...
有島武郎 「カインの末裔」
...燕麦(からすむぎ)が売れた時事務所から直接に代価を支払うようにするからといって...
有島武郎 「カインの末裔」
...まだ青(あお)い燕麦(からすむぎ)や...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...だから例えば小麦で表わした価格で二〇〇ヘクトリットルの燕麦が需要せられるといえば...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...この交換者は二四ヘクトリットルの燕麦を買い得る...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...価格が 1, 2, 5, 10(燕麦一ヘクトリットルを得るために小麦 1, 2, 5, 10 を与えねばならぬとすれば)となれば...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...官馬の事だから馬が食ってまだよく消化(しょうか)しない燕麦(えんばく)が多量に雑(まじ)って居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...馬糞の中の燕麦が生えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最早(もう)肝腎(かんじん)の麦は燕麦に負けて其(その)穂(ほ)は痩(や)せこけたものになって居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「あまり燕麦(からすむぎ)を食わせすぎたペガソスに乗っていなかったら」...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ところが燕麦はすっかり刈り倒してありました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...この男の馬には燕麦なんぞやっちゃいけないって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...旅籠屋から燕麦をかかえて飛び出して来る素敏っこい亭主だのが眼についた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...燕麦、大豆、馬鈴薯、萋々とした牧草地、其外美事な果樹林等の地域は整然として区劃され、今や全く処女地時代の原始の面影はとゞめてゐない...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...アイオワ市に住む友人の騾いつも納屋に入りて燕麦を窃(ぬす)み食う...
南方熊楠 「十二支考」
...青の燕麦(オート)に波(なみ)をたてそれから丘(おか)にのぼって来ました...
宮沢賢治 「おきなぐさ」
...その年に燕麦(からすむぎ)の種を六ポンド貰つた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...馬糧の燕麦も喰べてしまい...
吉川英治 「日本名婦伝」
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