...燕はふと身をすりよせて...
有島武郎 「燕と王子」
...焦茶色の頭巾をかぶった燕の子の巣立ちである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その前の置き花生けには燕子花のやうな草花がさしてあつた...
田中貢太郎 「蛾」
...ところがその燕女(つばめ)の目的が親分なんだから――ちよいと姐さんは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭上高々と擧げた掌(てのひら)の上に舞ふ燕女の翩飜(へんぽん)たる姿は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引窓から入ることも欄間(らんま)から潜るのも何んでもない藝當だ」「成程ね」「その疑ひが燕女の方に向くのを見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ピカピカ光る蔓苔桃(つるこけもも)いろの燕尾服を著(つ)けていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一ヶ月も経つてから燕の破片が...
牧野信一 「月下のマラソン」
...ともにカキツバタを燕子花とする説を否定している...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...蜂や燕が飛んでゐるだらう...
三好達治 「測量船」
...粂八は門下の笑燕(後に鯉昇)...
山本笑月 「明治世相百話」
...マルグリットをじっと見詰めている燕尾服の姿が現れた...
横光利一 「旅愁」
...「燕子翼」即ち燕の羽と云ふ方言は初めて聞くのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――かれはうしろにお燕が泣くのも捨てて...
吉川英治 「大岡越前」
...燕作の耳(みみ)たぶをぶんなぐった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...燕作はあっけにとられて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...早足(はやあし)の燕作(えんさく)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...燕順、すまないが、後から来る同勢の人々へは、君からあやまっておいてくれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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