...燕の子安貝(こやすがひ)の異名に過ぎぬ...
芥川龍之介 「芸術その他」
...燕(つばめ)でも雁(がん)でもなかつた...
泉鏡太郎 「畫の裡」
......
種田山頭火 「其中日記」
...ぼんやりした心で空を見てゐるのが好きだああ都會の空を遠く悲しげにながれてゆく煤煙またその都會の屋根をこえてはるかにちひさく燕の飛んで行く姿をみるのが好きだ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...野生の燕麦(からすむぎ)をもって深く掩(おお)われたり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それは小さく割つた薄い燕麥(からすむぎ)の菓子なのだと知つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それから「全ク燕子ニ類シ」あれを燕と思えば思えぬこともないから...
牧野富太郎 「植物記」
...「燕たち」はもう一度燕の唄を歌った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...燕の雛(ひな)がその母鳥に貰い腹中に持つ霊石は...
南方熊楠 「十二支考」
...お燕の泣き声はおもい出された...
吉川英治 「大岡越前」
...まずお袖とお燕を...
吉川英治 「大岡越前」
...南風がいやだ」お燕は...
吉川英治 「大岡越前」
...実は、おそらく、こうもあろうかと、密(ひそ)かにそれを期待して、二人は、お燕のことを、迫ってみたのだ...
吉川英治 「大岡越前」
...そして、前の机をへだて、それに対して、きちんと、坐っているのは、お燕であった...
吉川英治 「大岡越前」
...燕作は、野武士(のぶし)の仲間から、韋駄天(いだてん)といわれているほど足早(あしばや)な男...
吉川英治 「神州天馬侠」
...張り番をいいつけられていた早足(はやあし)の燕作(えんさく)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...李固(りこ)や燕青と共に「――そんな遠出の旅は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここから姿をかくしたがいいぜ」燕青はニコとして言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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