...燕は王子のありがたいお志に感じ入りはしましたが...
有島武郎 「燕と王子」
...燕車の話を聴き終ると...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...飛行船の横腹と横腹との間の狭い空間を電光のごとくかすめては滝壷の燕(つばめ)のごとく舞上がる光景である...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...この小さな佝僂(せむし)が燕(つばめ)のような声をもってるのに気づいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其の書き方が初めの七州だけは禹貢若しくは周禮職方氏などゝ類似してゐるが、末の二州は河の南とか漢の南とかいふ書き方でなく、燕曰幽州、齊曰營州といふ樣な前の分と類しない書き方をしてゐる...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...黒い燕尾服(えんびふく)も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...燕女をいとしく思ふのも無理のないことだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縛られて行く時燕女は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このへんてこなる方角をさして行け春の朧げなる柳のかげで 歌も燕もふきながされわたしの俥やさんはいつしんですよ...
萩原朔太郎 「青猫」
...その上を軽く燕が横切つた...
原民喜 「潮干狩」
...私が初めて燕尾服を作つたのも公爵邸へ招待された時なのです...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...岬燕尾に分れて海中に突出す...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...玉燕女(ぎよくえんぢよ)等と署した畫が貼(は)り込んである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...燕(つばめ)が家を造ることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むかしむかし雀(すずめ)と燕(つばめ)...
柳田国男 「母の手毬歌」
...燕作ごとき素町人(すちょうにん)におくれをとって一党(とう)の人々に顔向けがなろうか」早駆(はやが)けとはいい条(じょう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...燕青(えんせい)は満身の力で主人の首カセの鍵(かぎ)を叩き割り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...磯の上(かみ)の中納言が燕の子安貝をとろうとした失敗譚や...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??