...――今日(けふ)も燒(や)けあとを通(とほ)つたがね...
泉鏡太郎 「十六夜」
...其(その)三分(さんぶん)の二(に)を全燒(ぜんしよう)せしめる程(ほど)の大火災(だいかさい)となつたのである...
今村明恒 「地震の話」
...燒焦(やけこげ)をこしらへた財嚢(ざいなう)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...「よく燒けてゐるよ――」弟や從兄がいつの間に行つたのか眞面目な顏をして歸つて來てみんなに報告した...
辻村もと子 「春の落葉」
... 465心をこめて燒き炙り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...家人餅を燒きて饗せらる...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...田の向うには周圍が皆燒山で只一つ芝も燒けず常緑木の僅にしげつた小山がある...
長塚節 「才丸行き」
...其處(そこ)に茂(しげ)つた茅萱(ちがや)を燒(や)いて焔(ほのほ)が一條(でう)の柱(はしら)を立(た)てると...
長塚節 「土」
...火(ひ)は復(また)怒(いか)つて彼(かれ)の頬(ほゝ)を舐(ねぶ)り彼(かれ)の手(て)を燒(や)いた...
長塚節 「土」
...非常に金鍔燒の多いのが目につく...
長塚節 「旅行に就いて」
...その潮燒けのした淺黒い顏に...
南部修太郎 「猫又先生」
...隱せさうもない大燒痕(おほやけど)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細かく割つて土竈(へつゝひ)の下で燒いてしまひました」下女のお竹は何んの巧(たく)みもなく言つて退けるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亭主の燒餅がひどかつたためともいはれてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その、淺草の姿は、もう燒けて、灰になつてしまつたのだと思ふと、それに、遠く離れてゐると、なほさら、いつそう、美津江はいとしくなつかしくなつて來るのだつた...
林芙美子 「雪の町」
...……けさもちよつと追分の燒跡へいつて來ました...
堀辰雄 「七つの手紙」
...この手紙を見てしまつたら燒いて下さいね...
水野仙子 「響」
...道は燒石ばかりになつた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
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