...彼等が平氏に対して燃ゆるが如き反感を抱き...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...書齋の壁は緑に燃ゆる五月の草の色に塗り(又は張り)たい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...かの君の燃ゆる如き目(ま)なざしに我面を見させ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...燃ゆる樣な紅の衣を海一面に擴げた...
石川啄木 「散文詩」
...」燃ゆるがごとき嫉妬の腕(かいな)を...
泉鏡花 「婦系図」
...英臣は身心ともに燃ゆるがごとき中にも...
泉鏡花 「婦系図」
...ふとうち見たる室内(しつない)の燈(ともしび)にひかる鏡の面(おもて)にいきいきとわが双(さう)の眼(まなこ)燃ゆ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...燃ゆる情熱であつた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...激越な燃ゆる魂の動きを聴き遁さないことである...
薄田泣菫 「独楽園」
...丁度緑の焔をあげて燃ゆる小蝋燭を点しつらねたやうにも見える...
寺田寅彦 「木蓮」
...水師の中にして其憤悶を養へり』かく城壁の高きより怒に燃ゆるアポローン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ランプの火の燃ゆる面がかすかに聞き取られた...
豊島与志雄 「秋の幻」
...燃ゆる荊の傷ついたジャン・クリストフが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...燃ゆる荊、一九一〇年七月末――一九一一年七月...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かくてぞただ愛に燃ゆる心は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唯々心は火の燃ゆるやうにて...
一葉 「暗夜」
...ただ一念一心に燃ゆる焔(ほのお)の火剣である...
吉川英治 「剣難女難」
...燃ゆるわ」「焼(や)け旺(さか)ることよ」未練のふかい女たちの群れは...
吉川英治 「新書太閤記」
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