...愈情熱に燃え立つてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...葉子は興奮に燃え立ついらいらした心でそこにいる事務長の姿をいろいろ想像していた...
有島武郎 「或る女」
...偉大なる殿堂に時は来た宛ら燃え立つ大森林のすさまじい夜景の熱風(ねつぷう)のやうにあの殿堂を揺がした喝采の声も嗄(しわ)がれていつた...
上里春生 「傾ける殿堂」
...眼の色が燃え立つのを認められませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...燃え立つような赤痣...
野村胡堂 「江戸の火術」
...野心と怨に燃え立つ...
野村胡堂 「江戸の火術」
...自分の燃え立つ興味に引摺られるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃え立つような狂信者の情熱を持った四十近い女で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...燃え立つやうな情熱が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...クワツと燃え立つやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この燃え立つ朽木(くちき)のやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃え立つような美しい半面を持った女でした...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...戦争そのものへの抗議と憎悪が日本中の女の胸に燃え立つはずです...
原民喜 「「屍の街」」
...そして今まで燃えた事のある甘い焔が悉(ことごと)く再生して凝り固(かたま)った上皮を解かしてしまって燃え立つようだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...大きな網にかゝつた魚群のやうな必死の絶叫に燃え立つた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...饑えも決して私どもの燃え立つ願望の上からは...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...附木の火がぱつと燃え立つて...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...三たび燃え立つ火を待つなよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??