...燃えるようなおとよのことばも...
伊藤左千夫 「春の潮」
...燃えるような眼眸(がんぼう)を大臣の方に向けて立ちあがると...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...もとは燃えるような緑色だったらしい卓子掛けが載って居り...
海野十三 「蠅男」
...彼女は其の青春の燃えるような情熱を尽して...
高見順 「いやな感じ」
...以前ナターリヤ・ガヴリーロヴナが私の胸によび起こした燃えるような苛立たしい愛情...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...燃えるような緋紅色(ひこうしょく)の花と紫がかった花とがおもしろく入り交じって愉快な見ものであった...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...花ばかりでなくいろいろ美しい熱帯の観葉植物の燃えるような紅や...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...燃えるような果敢な眼とをもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...燃えるような華やかさの動き出すことがある...
中島敦 「妖氛録」
...斯うやって燃えるような友情は...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...愚かな男よ!俺が燃えるような眼で彼女を見た途端...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...胸の燃えるような思いで私は風呂桶の中に魚のようにくねってみた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...譬えていうならば氷の中で火が燃えるような...
久生十蘭 「魔都」
...丸い燃えるような橙(だいだい)が二つ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...万一この山が燃えるような事があったら...
水上滝太郎 「九月一日」
...燃えるような口惜しさ...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...その頸には燃えるような真紅の紐が捲きつけてありました...
山下利三郎 「流転」
...燃えるようなまなざしでじっとこちらの顔を見た...
山本周五郎 「契りきぬ」
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