...足下には燃える樣な赤い裏を引覆(ひつくらか)へした...
石川啄木 「病院の窓」
...緋(ひ)の長襦袢(ながじゅばん)が※(ぱっ)と燃える...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...もとは燃えるような緑色だったらしい卓子掛けが載って居り...
海野十三 「蠅男」
...燃える樣な空氣が流れる大變な人出だこの混亂の中で自分は孤獨をうち捨てるこの混亂の中で人は熱情を露骨にする女も男も急がしくその用に追はれて歩いて居る自分もこの混亂の美に加る...
千家元麿 「自分は見た」
...燃えるような青空を振り仰いだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...作者名省略――編者)席題「鮨」 川崎銀甲選好きだった鮨に位牌はたゞ黙し彬兼題「雄図」 中かずま選(佳)はち切れる雄図を乗せて移民船彬◆六月一日発行『詩精神』第二巻第六号五月抄鶴 彬縛られた呂律のまゝに燃える歌これからも不平言ふなと表彰状働けばうづいてならぬ……のあと土工一人一人枕木となってのびるレールスカップが廻せば歯車の不機嫌な註・スカップ(スカッブ)はストライキ破りのこと...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...英一君の心の底に燃えるものは博愛の精神であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...お大は頭腦(あたま)も體も燃えるやうなので...
徳田秋聲 「絶望」
...燃えるような絶對の信念を...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...燃えるように真紅になり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...西日(にしび)が燃える焔(ほのほ)のやうに狭(せま)い家中(いへぢゆう)へ差込(さしこ)んで来る時分(じぶん)になると鳴きしきる蝉(せみ)の声が一際(ひときは)耳立(みゝだ)つて急(せは)しく聞(きこ)える...
永井荷風 「すみだ川」
...メラメラと赤い舌を出して小気味よく燃える...
中里介山 「大菩薩峠」
...その眼に燃える光りは...
野村胡堂 「古銭の謎」
...その言葉は心が燃えるほど綺麗だったのです...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...海を隔てて向にあかあかと燃える火焔を夜どおし眺めたのだつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...その無気味な火もやがて燃え尽すだけ燃えると...
原民喜 「夏の花」
...思い上った燃えるような眼には...
宮本百合子 「結婚問題に就て考慮する迄」
...それと本能が闘って燃える...
吉川英治 「新・水滸伝」
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