...愈熾(さかん)になりぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...田内新整形外科術をマスターするために見せた熾烈(しれつ)なる研究態度のそれ以上熾烈な研究慾に燃え...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...油滓(あぶらかす)など火のうつり易(やす)きやうになしおくゆゑ々(たん/\)熾々(しゝ)と然(もえ)あがる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...熾然(しねん)として息(や)まず私どもの住むこの世界は...
高神覚昇 「般若心経講義」
...確固たる信念と熾烈なる熱情となつて軈て...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...」彼女はそれから舟に運ぶ火を囲炉裡に熾した...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...よく熾った火を高く積み上げては...
豊島与志雄 「二つの途」
...砲臺からは機關砲を熾に浴せかける...
長塚節 「開業醫」
...熾烈な日光が之を熱して更に熱する時...
長塚節 「太十と其犬」
...それは其(そ)の爲(ため)に相(あひ)慕(した)ふ念慮(ねんりよ)が寧(むし)ろ却(かへつ)て熾(さかん)に且(か)つ永續(えいぞく)することすら有(あ)りながら...
長塚節 「土」
...春季雜咏淡雪の楢の林に散りくれば松雀が聲は寒しこの日は筑波嶺に雪は降れども枯菊の刈らず殘れるしたもえに出づ淺茅生の茅生の朝霜おきゆるみ蓬はもえぬ茅生の淺茅に枝毎に三また成せる三椏(みつまた)の蕾をみれば蜂の巣の如春雨のふりの催ひに淺緑染めいでし桑の藁解き放つ海底問答二月八日の眞夜中より九月にかけて旅順の沖に砲火熾に交れば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...湿(しめ)つぽい梅雨(つゆ)が却つて待ち遠(とほ)しい程熾(さか)んに日(ひ)が照(て)つた...
夏目漱石 「それから」
...火が熾(おこ)つてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...火を熾(おこ)して...
林芙美子 「浮雲」
...熾(さかん)にマグネシウムの音がした...
「一本の花」
...併(しか)し火気が熾(さかん)なので...
森鴎外 「大塩平八郎」
...ちょいとそれを熾(さか)んな火に入れよう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...道を求める熾烈(しれつ)な人のすがたは...
吉川英治 「剣の四君子」
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