...嗚呼熾烈(しれつ)なる光明(くわうみやう)の...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...光線の熾烈(しれつ)な熱帯地方の焦土と緑野を恋い慕ったり...
谷崎潤一郎 「秘密」
...火を吹き熾していた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...例へば猟官熱の熾なるを見れば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自村(むら)の人々(ひと/″\)は交代(かうたい)に残(のこ)つて熾(さかん)な火(ひ)の番(ばん)をした...
長塚節 「土」
...向上の念の熾(さかん)な髯を蓄(たくわ)えるにある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何物をも犠牲にするほど熾烈(しれつ)なものであったならば...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...さうした人々の破綻は余りにも熾烈な情熱の俘囚(とりこ)となつたばかりからではないでせうか...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...その氣禀の餘りに熾烈なるために物象を睨んで終ることがある...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...併(しか)し火気が熾(さかん)なので...
森鴎外 「大塩平八郎」
...やがてジャックは熾烈な創作慾にもえたち...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...家の中は暖炉が熾(さかん)に燃えてゐるので...
吉井勇 「酔狂録」
...燃え熾(さか)ッている火の手はちょうど宿(しゅく)の上町(かみまち)辺で...
吉川英治 「江戸三国志」
...大釜からは熾(さか)んなる湯気が立ちのぼっている...
吉川英治 「大岡越前」
...その熾烈(しれつ)な心情に打たれ...
吉川英治 「三国志」
...総帥面も片腹痛い」孟獲の悪口と反抗心は相変らず熾烈だった...
吉川英治 「三国志」
...社会人への示唆(しさ)として熾(さかん)に書いたものである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いっぱし熾(さか)んだったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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