...火を熾(さかん)にすれば...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...油滓(あぶらかす)など火のうつり易(やす)きやうになしおくゆゑ々(たん/\)熾々(しゝ)と然(もえ)あがる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...好色の念の熾烈(しれつ)さに就いて諸君は考えてみたことがおありでしょうか...
太宰治 「女の決闘」
...まだかなり熾烈(しれつ)を極めているように思われる...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...春季雜咏淡雪の楢の林に散りくれば松雀が聲は寒しこの日は筑波嶺に雪は降れども枯菊の刈らず殘れるしたもえに出づ淺茅生の茅生の朝霜おきゆるみ蓬はもえぬ茅生の淺茅に枝毎に三また成せる三椏(みつまた)の蕾をみれば蜂の巣の如春雨のふりの催ひに淺緑染めいでし桑の藁解き放つ海底問答二月八日の眞夜中より九月にかけて旅順の沖に砲火熾に交れば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...七輪(しちりん)に火を熾(おこ)す...
林芙美子 「新版 放浪記」
...街の方はまだ熾んに燃えてゐるらしく...
原民喜 「夏の花」
...知識を求める者には真理に対する熾烈な愛がなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...これ太陽の光明熾(さかん)なるが故に云々...
南方熊楠 「十二支考」
...その半老以後に及んではその事疎にして情転(うた)た熾(さか)んに...
南方熊楠 「十二支考」
...自分はその感情の熾烈なことや...
室生犀星 「愛の詩集」
...相良金吾たとえ意気はどれほど熾(さか)んなりといえ...
吉川英治 「江戸三国志」
...表面いかにも熾烈で...
吉川英治 「江戸三国志」
...生涯の後※を獲ようといふ功名慾も熾であつたらうが...
吉川英治 「折々の記」
...いよいよ両藩の確執が熾烈(しれつ)になって来た暗示を受けた気がした...
吉川英治 「剣難女難」
...戦意はいやが上にも熾烈(しれつ)だった...
吉川英治 「三国志」
...熾烈(しれつ)な宮本武蔵研究家と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ソノ勢(イキホヒ)逐日(チクジツ)熾烈(シレツ)...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索