...愛する者によつて掻き鳴さるる我が魂の慄へ(トレモロ)を熱愛するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...気狂いのように熱愛する弟様の暴力に一種の魅力をさえ感じたと仰しゃいました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...一日も早く私の最も熱愛する妻の屍体の眠るウベニア丘に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...次に自分の不潔な排泄物を熱愛する...
田中英光 「さようなら」
...私は今の妻を熱愛する...
外村繁 「澪標」
...亦(また)第四階級の熱愛するものではないか...
中野秀人 「第四階級の文学」
...一人の女を熱愛することが青春なんだらうけど...
林芙美子 「就職」
...彼女は貴方を熱愛することになるわ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼らの熱愛する古式な長袖着(キャフタン)と...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...女はかく色彩のある衣(きぬ)を熱愛するがゆえに従ってそれを染める(書き付ける...
牧野富太郎 「植物記」
...彼らの熱愛する肉や脂肪は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...最もはげしい愛憎のうちに現るゝ人間性を熱愛する意志と感情の育成に他ならない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...この裡には何という歓喜と苦痛とその苦痛さえも熱愛する情熱がこもっていることでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...妹を熱愛するとは見えなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...熱愛するというのはこんなことを言うのであろうと思うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...狂おしいようにも自分を熱愛する人に自分も愛は覚えるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...武将が良士を熱愛する度を云い現わすことばとしてこの国の古くからの――馬にのれば金を与え...
吉川英治 「三国志」
...生を熱愛する私の感情と...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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