...国事にでもあるいは自分の仕事にでも熱中すると...
有島武郎 「私の父と母」
...男も女もそれに熱中するやうになつたのはよろこばしいことだが...
薄田泣菫 「茶話」
...目かくしされた蠅が本能的触覚で一直線にウンコにとびつくみたいな必然さで熱中する...
田中英光 「さようなら」
...生死の問題に熱中する若年の僧漸源(ぜんげん)が...
田辺元 「メメント モリ」
...何事に依らず習いたては熱中するものであるから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...自分の気に向いた仕事にだけ熱中する子供染みた無邪気さが他の人よりはよけいに残つてゐたのだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...兎角物事に熱中する癖があつて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...書見に熱中するといつもチョッキの胸の時計の鎖を律動的に弄(いじ)る癖のあること...
久生十蘭 「ハムレット」
...ルグランは例の熱中する発作――発作とでも言わなければほかになんと言おう? ――に罹(かか)っていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...ものに熱中すると半狂乱になるといふ性質を...
牧野信一 「競馬の日」
...美しさに人間らしく熱中する男であったのだと思う...
宮本百合子 「あられ笹」
...あなたに注ごうと熱中することでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あまり私が熱中するので...
三好十郎 「冒した者」
...(c)自説を固執しこれに熱中するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...七つ八つの頃から昆虫の採集に熱中するような子供だったので...
矢田津世子 「女心拾遺」
...もっとも熱中する遊戯にはかえって黙演(もくえん)が多い...
柳田国男 「こども風土記」
...そんなものに熱中するとイヨイヨ神経過敏になって...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...これは道のために熱中する至純な心を裏から言ったものであるが...
和辻哲郎 「孔子」
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