...×僕は話に熱中する度に左の眉(まゆ)だけ挙げる人と話した...
芥川龍之介 「耳目記」
...碁に熱中する者には碁盤が眼に付いて離れないと聞くが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼は歌留多に熱中するものゝやうな心持を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...仕事ばかりに熱中するは結構なれども...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何事に依らず習いたては熱中するものであるから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...跪いてからに!」彼は自分の善良な企図に昂奮し熱中するのあまり...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...世の中の人は今日でも政治に熱中するのでありまして...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...私達が押川春浪の小説に熱中する時...
南部修太郎 「猫又先生」
...一つの事に熱中すると...
林芙美子 「浮雲」
...私はよく知っている……愛一郎があなたに熱中するようになってから...
久生十蘭 「あなたも私も」
...名譽を熱中する人間の心...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...分析家はものごとを解き明かす知的活動に熱中する...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...それは彼が一つの仕事のみに熱中する質から見れば当然のことなのである...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...あらゆる事柄に對して保證されることを欲する人間――ひとは戰爭に對してさへ保險會社を設立する――も、賭に熱中する...
三木清 「人生論ノート」
...熱中する目当もはっきりしない...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...あなたに注ごうと熱中することでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すべてを包容しすべてに関係しすべての物事に熱中するところの・すべての機会に自分から身を挺してそれに当ろうとするところの・あの活動的なはりきった霊魂にくらべて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)自説を固執しこれに熱中するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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