...国事にでもあるいは自分の仕事にでも熱中すると...
有島武郎 「私の父と母」
...戦争その物に熱中する態度も...
石川啄木 「性急な思想」
...全精神を打ち込んで熱中するので...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...目かくしされた蠅が本能的触覚で一直線にウンコにとびつくみたいな必然さで熱中する...
田中英光 「さようなら」
...それによつてなほ熱中するといふあの癖とによつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...自分の気に向いた仕事にだけ熱中する子供染みた無邪気さが他の人よりはよけいに残つてゐたのだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...兎角物事に熱中する癖があつて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...それに熱中するような者が世にはたくさんある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...つまるところは間接に独仙が殺したようなものさ」「むやみに熱中するのも善(よ)し悪(あ)ししだね」と主人はちょっと気味のわるいという顔付をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一つの事に熱中すると...
林芙美子 「浮雲」
...職務に熱中するあまり...
久生十蘭 「魔都」
...名譽を熱中する人間の心...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それに或る程度まで熱中することの出来る性質を持つてゐる...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...あらゆる事柄に對して保證されることを欲する人間――ひとは戰爭に對してさへ保險會社を設立する――も、賭に熱中する...
三木清 「人生論ノート」
...あまり私が熱中するので...
三好十郎 「冒した者」
...わたしは悪い状態のうちにあるときはその悪に熱中する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...常とは違った、しなのある歩きかたをしているが、話に熱中すると、つい忘れて大股になる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...類聚(るゐじう)大補任にも諸家が麥の耕作に熱中することや時鳥の事のほかに「十二月十八日...
吉川英治 「折々の記」
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