...仕事ばかりに熱中するは結構なれども...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一つ事に熱中する根気がないこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何事に依らず習いたては熱中するものであるから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...おのれと同じ水準に引下げようと熱中する批評家...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どれにも熱中することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...口を開けば常に解脱と犠牲とを説く君のイエスに私は熱中することができない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世の中の人は今日でも政治に熱中するのでありまして...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...その才なくして我武者羅(がむしゃら)に熱中するは迷ひにして自信とはいひがたかるべし...
永井荷風 「小説作法」
...ただ真を研究する時だけ他を忘れ得るほどに真に熱中するのであると解釈しなければなりません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...私はよく知っている……愛一郎があなたに熱中するようになってから...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ルグランは例の熱中する発作――発作とでも言わなければほかになんと言おう? ――に罹(かか)っていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...分析家はものごとを解き明かす知的活動に熱中する...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...堰を切つて流れ出すかのやうに根(こん)限りの精力をささげて倒れるまでは熱中するのが例だつた...
牧野信一 「熱い風」
...人間の奴隷よりも働く蟻に熱中するのか...
松永延造 「職工と微笑」
...あなたに注ごうと熱中することでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしは悪い状態のうちにあるときはその悪に熱中する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...常とは違った、しなのある歩きかたをしているが、話に熱中すると、つい忘れて大股になる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...翻訳物に熱中する...
吉川英治 「年譜」
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