...梅花に熱中すること甚しきものなり...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...彼は歌留多に熱中するものゝやうな心持を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...国事にでもあるいは自分の仕事にでも熱中すると...
有島武郎 「私の父と母」
...戦争その物に熱中する態度も...
石川啄木 「性急な思想」
...全精神を打ち込んで熱中するので...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...女どもが自分の熱中する全人的性格に這入つて來ない淺薄な根性(こんじよ)ツ骨(ぽね)が惡いのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ただ真を研究する時だけ他を忘れ得るほどに真に熱中するのであると解釈しなければなりません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...書見に熱中するといつもチョッキの胸の時計の鎖を律動的に弄(いじ)る癖のあること...
久生十蘭 「ハムレット」
...職務に熱中するあまり...
久生十蘭 「魔都」
...それは彼が一つの仕事のみに熱中する質から見れば当然のことなのである...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...人間の奴隷よりも働く蟻に熱中するのか...
松永延造 「職工と微笑」
...美しさに人間らしく熱中する男であったのだと思う...
宮本百合子 「あられ笹」
...熱中する目当もはっきりしない...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...すべてを包容しすべてに関係しすべての物事に熱中するところの・すべての機会に自分から身を挺してそれに当ろうとするところの・あの活動的なはりきった霊魂にくらべて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...仕合に没頭し熱中する度が少なければ少ないほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...七つ八つの頃から昆虫の採集に熱中するような子供だったので...
矢田津世子 「女心拾遺」
...できる限り仕事に熱中するように努めた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...そんなものに熱中するとイヨイヨ神経過敏になって...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
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