...×僕は話に熱中する度に左の眉(まゆ)だけ挙げる人と話した...
芥川龍之介 「耳目記」
...とめどなく枝葉の論争に熱中するのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...生死の問題に熱中する若年の僧漸源(ぜんげん)が...
田辺元 「メメント モリ」
...兎角物事に熱中する癖があつて...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...おのれと同じ水準に引下げようと熱中する批評家...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人はいよいよ熱中する...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し実験室で可なり熱中する人々から最も専念する人々を身近に眺める時に...
中原中也 「西部通信」
...私達が押川春浪の小説に熱中する時...
南部修太郎 「猫又先生」
...中身のない遊びの法規に熱中するようなら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...書見に熱中するといつもチョッキの胸の時計の鎖を律動的に弄(いじ)る癖のあること...
久生十蘭 「ハムレット」
...それに或る程度まで熱中することの出来る性質を持つてゐる...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...人間の奴隷よりも働く蟻に熱中するのか...
松永延造 「職工と微笑」
...あらゆる事柄に對して保證されることを欲する人間――ひとは戰爭に對してさへ保險會社を設立する――も、賭に熱中する...
三木清 「人生論ノート」
...美しさに人間らしく熱中する男であったのだと思う...
宮本百合子 「あられ笹」
...七つ八つの頃から昆虫の採集に熱中するような子供だったので...
矢田津世子 「女心拾遺」
...できる限り仕事に熱中するように努めた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...そんなものに熱中するとイヨイヨ神経過敏になって...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...これは道のために熱中する至純な心を裏から言ったものであるが...
和辻哲郎 「孔子」
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