...態々金と時間とを費して熟練した官能の鋭敏を利かせた歌もない...
石川啄木 「NAKIWARAI を讀む」
...きわめて熟練したもので...
伊藤左千夫 「去年」
...諸君は広大な知識と熟練した才能とをひっさげて実生活にはいるのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...仏哲は熟練した音楽者であった...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...熟練した女工は、扉でもたたくような音の早さで手際よく出刃を使っていた...
高見順 「いやな感じ」
...熟練した純血のフォックス・ハウンドを連想せずにいられなかった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...なに一つ熟練した職業を知らなかった)...
徳永直 「戦争雑記」
...熟練した立合ぶりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の病気なのに熟練した医者の治療を受けず...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...たいへん熟練したやりかたで唾(つば)といっしょに鵜(う)飲みにしてしまう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...併(しか)し見渡した所大抵熟練した連中(れんぢゆう)許(ばか)りで然(さ)う見苦しい素人(しろうと)は居ないやうだ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...熟練した縄さばきで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...船腹上部の黒ペン塗りが終り、吃水(きっすい)線部のオートライまで吊り足場を下げて、船首から艫(とも)へわたる数十組の足場足場の工員は、熟練した動作で、レッド・ペン缶を片手に、迅速な仕事を争っていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...熟練した工兵のように室内に吐き出した...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...本学大学院生七名と熟練した技術者九名である...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...必ずや息子――熟練した心理学者であり私の症例全体にわたる最も完全かつ共感的な知識の持ち主――がまず第一の審判となることであろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...フィリップは熟練した草刈りである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...学者や哲学者や熟練した天文学者の故に...
和辻哲郎 「鎖国」
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