...きわめて熟練したもので...
伊藤左千夫 「去年」
...蜂は此の上はないといふやうな熟練した幾何学者だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...綿密な観察に熟練した人達ばかりであった...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...諸君は広大な知識と熟練した才能とをひっさげて実生活にはいるのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...それは熟練した体操家のような速さと確かさだと私には思われた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...仏哲は熟練した音楽者であった...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...熟練した女工は、扉でもたたくような音の早さで手際よく出刃を使っていた...
高見順 「いやな感じ」
...熟練した立合ぶりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...よほど熟練したアルピニストを必要とするが...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...たいへん熟練したやりかたで唾(つば)といっしょに鵜(う)飲みにしてしまう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...相当に熟練した警察官にとっては...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...熟練した水雷士官でも...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...熟練した中国音で...
吉川英治 「新書太閤記」
...船腹上部の黒ペン塗りが終り、吃水(きっすい)線部のオートライまで吊り足場を下げて、船首から艫(とも)へわたる数十組の足場足場の工員は、熟練した動作で、レッド・ペン缶を片手に、迅速な仕事を争っていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...熟練した工兵のように室内に吐き出した...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...本学大学院生七名と熟練した技術者九名である...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...学者や哲学者や熟練した天文学者の故に...
和辻哲郎 「鎖国」
...熟練した飼い手に管理されて方々の牧場を廻って歩く...
和辻哲郎 「鎖国」
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