...それを煽り立てさえいたしました...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...軈て現われ来るべき大事件は若い好奇心と敵愾心とを極端に煽り立てて...
有島武郎 「かんかん虫」
...ものずきにそばから油をかけて煽りつけるので...
薄田泣菫 「茶話」
...願くは汝猛焔煽り立て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...当時の人々の好奇心を煽り...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...窯の息吹ぞ命を煽り...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...愛情を注ぎ得る点が残つてさへゐてくれれば」三吉は自分の心を煽りたててみるのだが...
中村地平 「悪夢」
...巧みに狂信者群を煽り立て...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...歓声が歓声を煽りかへす日を夢みてゐた友よ...
原民喜 「鎮魂歌」
...子供たちは自分たちで煽りだした自分たちの声に興奮して...
原民喜 「火の子供」
...役に立たないカラ元気ばかりを煽りたてゝゐるんだ――卑しい妄想と...
牧野信一 「明るく・暗く」
...甘い悲しさを煽りたてて...
牧野信一 「或る日の運動」
...働いても/\楽にならない貧乏の扇が煽りを止めぬためだらうか...
牧野信一 「ゾイラス」
...浪路の情緒(おもい)は、唆り立てられ、煽り立てられ、沸き立たせられる――彼女の全身は、いかなる炎よりも熱く燃えて、殆んど焼け死ぬかと思われるばかりだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一切の群集を煽り...
百田宗治 「騒擾の上に」
...人の感情を煽り立てるその重要な部分を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...先生は我々の内なる芸術への愛を煽り立てたのである...
和辻哲郎 「岡倉先生の思い出」
...これらのことに嫉妬心を煽り立てられたアタワルパは...
和辻哲郎 「鎖国」
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