...いくらか「煽て」に乗ったようであるが...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...フランシス・ベエコンより悧口でない連中が大勢いて――そういう人たちに煽てられるままに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...女王をうまく煽てて伯爵を斥けることに成功したのにちがいない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ヘンリイ・カッフを――彼らが自分を煽てあげて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...不幸にして変則な生活を送り、はなはだ変則に有名になって、浅薄なヴァニティの犠牲になり、煽てあげられて、向こう見ずになった...
辻潤 「ふもれすく」
...煽てる内心には、兵をひどい目に合わせて嘲笑してやるつもりである...
徳永直 「あまり者」
...△又た西園寺侯が河野を煽てゝ遣らせた狂言に過ぎないといつて通(つう)がつて居るものあるが...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こいつ煽てていやがるんだな...
豊島与志雄 「未来の天才」
...その煽てに乗ってやるのも興味があった...
豊島与志雄 「未来の天才」
...やっぱり煽てられていたんです...
久生十蘭 「金狼」
...煽てるわけぢやないが...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...息子に対して冷淡だ! などと彼を煽てるやうに云つたり...
牧野信一 「鏡地獄」
...割合にそれに就いては潔癖らしい道徳的な反抗を煽てる為に...
牧野信一 「鏡地獄」
...あべこべに煽てられてしまひさうだぞ...
牧野信一 「鏡地獄」
...「それは何処で作つたんだい?」「…………」「斯う云ふと変に君を煽てるやうだが...
牧野信一 「スプリングコート」
...傍からさんざんに其奴を煽てて...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...少し煽てると兄がいろいろ話すので...
柳田国男 「故郷七十年」
...いやなヒロイズムで煽てたものだといふ記憶が今でも殘つてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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