...ほらほらと煽(あお)ってかかって...
泉鏡花 「縁結び」
...彼の演説中に暴動を煽動するような言説があったのが忌諱にふれたのであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...K氏は煽(おだ)て半分に...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...ひ弱な火影の煽るに連れて...
薄田泣菫 「西大寺の伎藝天女」
...馬術の名手といわれる彼女は今馬を煽(あお)って...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それで暑いからと云って煽風器を廻すのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...何ぞというとがんりきを煽(おだ)ててはダシに使おうとなさるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...隅(すみ)の方(ほう)よりそよ/\と煽(あほ)ぐに...
樋口一葉 「われから」
...直接間接の宣伝もしくは煽動の手段としてしか意味がない...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...向うの方に煽風機に吹かれてゐる娘をぢつと見てゐることが出來る...
堀辰雄 「不器用な天使」
...凧のやうに翼を煽ると...
牧野信一 「心象風景」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...一ノ関が式部を煽動(せんどう)していたのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これがまた大いに景気を煽った...
山本笑月 「明治世相百話」
...母親が煽動に乗せられているのを思うと...
横光利一 「南北」
...年下の小姓仲間をよく煽動(せんどう)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の意気地をこっちから煽動してはまずい...
吉川英治 「源頼朝」
...これらのことに嫉妬心を煽り立てられたアタワルパは...
和辻哲郎 「鎖国」
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