...彼女は煩瑣な人で、いつも細かいことに気を取られている...
...仕事が煩瑣で、毎日ストレスがたまる...
...煩瑣な手続きがあるため、手続きをするのに時間がかかる...
...資料が煩瑣で、探すのに一苦労した...
...煩瑣な作業が苦手で、いつも億劫になる...
...望月右内氏(政)煩瑣聞くに堪へずと之を攻撃するや...
石川啄木 「雲間寸觀」
...十日一水を画き五日一石を画くというような煩瑣(はんさ)な労作は椿岳は屑(いさぎよ)しとしなかったらしい...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...煩瑣(はんさ)なる吏務を執るよりはむしろ詩を品し画を評し道徳を説き政治を談じ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...又一方その動詞形の複雜煩瑣に慣れてゐる人々にとつてさへ...
高田力 「ベーシック英語」
...他には規模の厖大(ぼうだい)とか煩瑣(はんさ)な技術の目まぐるしい積みかさねとか...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...煩瑣(はんさ)をいとわず逐条説明とするか...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...煩瑣になつた事実は...
田山録弥 「スケツチ」
...またその上に文部省の監督があまりに行き届き過ぎるために教場における授業が窮屈で煩瑣(はんさ)な鋳型にはいってしまって...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...それで一見いわゆるはなはだしく末梢的(まっしょうてき)な知識の煩瑣(はんさ)な解説でも...
寺田寅彦 「自由画稿」
...このやや煩瑣な物の云い方を許してもらわなければならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...世間一般の煩瑣なる芸術の法則の如き...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...曾て煩瑣なる理窟を捏ねずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あんな煩瑣(はんさ)な規則のうちに雅味があるなら...
夏目漱石 「草枕」
...非常に煩瑣な区別は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あるいは知らぬ間に(どんな問題も煩瑣で不可解なるがために)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...細かな知識と煩瑣(はんさ)な装置と...
柳宗悦 「工藝の道」
...どちらも徒(いたず)らに煩瑣(はんさ)であり...
山本周五郎 「菊千代抄」
...うれしい煩瑣と輕い責任を感じるものである...
吉川英治 「折々の記」
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