...彼女は煩瑣な人で、いつも細かいことに気を取られている...
...仕事が煩瑣で、毎日ストレスがたまる...
...煩瑣な手続きがあるため、手続きをするのに時間がかかる...
...資料が煩瑣で、探すのに一苦労した...
...煩瑣な作業が苦手で、いつも億劫になる...
...▲自働車の上なら悠然と沈着て読書は本より禅の工風でも岡田式の精神修養でも何でも出来そうだが、電車は人間を怯懦にし、煩瑣にし、野卑にし、放肆(ほうし)にする...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...煩瑣(はんさ)なる吏務を執るよりはむしろ詩を品し画を評し道徳を説き政治を談じ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...余りにも煩瑣(はんさ)な叙述をお詫(わ)びせねばならぬ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...然れども是の如き煩瑣なる方便を待つて初めて得らるべき幸福は...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...吾人の道徳と知識とは餘りに煩瑣にして又餘りに迂遠なるに過ぐ...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...いまここで私はその煩瑣(はんさ)な事業に着手してはならない...
谷譲次 「踊る地平線」
...煩瑣な事件の報告に過ぎなかつたりする源因はそこにある...
種田山頭火 「其中日記」
...長い間社会の煩瑣な圧迫の下に苦しんでゐて...
田山録弥 「社会と自己」
...煩瑣な頓智問答(レパーチー)...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...またいま私はこのような煩瑣な問題で空費しようと欲するほど多くの閑暇を有しないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...其は独自の思想という点に於けるよりも寧ろ厳密な鋭利な或いは煩瑣とも云うべき批判の傾向と能力とを示したという点に於て価値があるであろう...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...煩瑣(はんさ)な過程を抜きにして...
夏目漱石 「創作家の態度」
...生活が煩瑣(はんさ)に複雑化して来て...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...」「百足凧といふのは――」と私は、こゝで何やら感慨深さうに首を振つたが、煩瑣を忍んで、曖昧ながらにでも此方が凧の構造を説明しなければならなかつた...
牧野信一 「鱗雲」
...浅猿しく煩瑣な姿が次の日に現れないことを祈つて呉れ給へ...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...訳文が煩瑣になっているのは実にあらそわれないものだと感じて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どちらも徒(いたず)らに煩瑣(はんさ)であり...
山本周五郎 「菊千代抄」
...一々の弟子を取り上げるのは煩瑣(はんさ)でもあるから...
和辻哲郎 「孔子」
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