...清淨無垢の「球(きう)」に照る清く澄みわたつた金色(こんじき)を威嚇してゐる...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...夜になると穴藏の底のやうな照明力の電燈が僅かに赤味を帶びた色に照るだけです...
江南文三 「佐渡が島から」
...曇、時々照る、歩けば暑い、汗が出た、田部、岡林及、岡町行乞、往復六里、少々草臥れた...
種田山頭火 「行乞記」
...日の照る若葉はゆらぐともなく・草の葉ふかくきり/″\すのをさなさよ・ぢつとしてたんぽゝのちる・放たれて馬にどつさり若草がある・夏山のせまりくる水をくみあげる・からころ/\水くみにゆく・月あかりの筍がつちり・蕗の葉の大きさや月かげいつぱい・月のあかるい別れ姿で五月八日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...午後の日の暑く照る田圃道(たんぼみち)を静かに動いて行つた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...「与作思えば照る日も曇る」の歌が...
中里介山 「大菩薩峠」
...寒菊や日の照る村の片ほとり冬の薄ら日のさしてる村の片ほとり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...喜びは憂ひ極る身に等し二年三年高照る日見ず心に大きな心配事を持つてゐる人は自分の頭の上に杲々と日が輝いてゐることなどは忘れてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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前田普羅 「普羅句集」
...照る月の光でかぞえ見ることが出来るだろうとの意味である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...二人は月の照る谷間を徐(しず)かに歩いて行った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...今たるみたる句の例を挙げんにものたらぬ月や枯野を照るばかり 蒼といふ句の中に必要なるものは月と枯野との二語あるのみ...
正岡子規 「俳諧大要」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...秋日に照る松叢を見ていた...
宮本百合子 「秋の反射」
...彼女の顔の白さがいつも照るように見えた...
室生犀星 「荻吹く歌」
...見たまへあんなに累累としてゐた星族がもういまでは頂の方に三つ四つしかないせつかくのものをあんなに女らが実(な)つて照るのを待つたものを!しかし柿自身だつてどうにもならないらしいましておれなぞそばへ寄つて惜(おし)んでもさてそれもどうにもならないことだ...
室生犀星 「忘春詩集」
...日の照る日何枚もの板に白い紙を貼(は)って立て掛けてある様は...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...現世の月がありありと照る下に...
吉川英治 「剣難女難」
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