...葉の茂みの間で小さな菱形の窓硝子が月影に煌めいた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...すべる車の煌(きら)の輪の清きどよみを聞きながら...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...陽光を受けて燦然(さんぜん)と煌(きらめ)いているのもあった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...深夜両親の寝室で時々煌々(こうこう)と電燈が点(とも)ったり...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ガラス戸の嵌(はま)った二階にも階下にも明りが煌々(こうこう)と燈(とも)っていた...
谷崎潤一郎 「途上」
...これが争闘と称ばれ得るものなれば――スクルージは幽霊の頭の光が高く煌々と燃え立っているのを見た...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...煌々と輝く窓ごしに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...又近頃のやうに支那の敦煌其の他西域地方からして多くの眞跡が發掘されると云ふことになつて...
内藤湖南 「北派の書論」
...熾烈な日光が更に其大玻璃器の破れ目に煌くかと想う白熱の電光が止まず閃いて...
長塚節 「太十と其犬」
...摸写中の壁面だけは煌々と照らされているものの...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...桜咲く旭日(あさひ)の煌く国とよぶにふさわしく...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...あたかも地獄の炎がそれらを照らすかのように煌々と映し出されていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...デコルテの胸に金剛石を鏤めた大星章が煌めいている...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...家々は坂の上に煌(ひら)めき...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...日光に反射する軒燈の硝子の煌(きらめ)き...
三島霜川 「昔の女」
...煌々(こうこう)と輝き出している...
夢野久作 「暗黒公使」
...太田ミサコの黒いスカートが冷たい路上で地下の電光に白く煌(きらめ)いた...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...麦積山は敦煌からはだいぶ遠い...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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