...彼女は煉瓦色のバッグを持っていた...
...寒い冬の日、煉瓦色のコートがよく似合う...
...建物の外壁は煉瓦色のタイルでできている...
...部屋のアクセントカラーに煉瓦色を使うと、暖かみが出る...
...煉瓦色のマフラーが寒い季節の必需品だ...
...町の辻には土色をしたのや煉瓦色をした女たちが...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...砂の上をはっている甲虫で頭が黒くて羽の煉瓦色(れんがいろ)をしているのも二三匹見かけた...
寺田寅彦 「小浅間」
...赤煉瓦色の羽根付き...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...眞紅な煉瓦色をしてゐた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...酒の酔いは色に出(い)でけり赤煉瓦色に...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「さ、これが自慢のヘルキュレスでごわす」二人が振り返って見ると、赤煉瓦色の、まるで駱駝(らくだ)のような奇妙な瘤(こぶ)を背中にくっつけた跛(びっこ)の牛だから、タヌは驚いて、「あら、でもヘルキュレスというのは、頭から尻尾まで真白な立派な牛だってことですが、……でもこの牛は赤いですわ」というと会長は丸い顔をつるりと撫で、「なアに、こいつは今朝(けさ)から赤大根(ベットラヴ)の喰いづめで、それにそれ、赤葡萄酒(シャトオ・ヌウフ)の生(き)一本を二升(ヒドン)ばかりやったのでこんなに赤くなったのでごわす」といった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...日本では思想犯のきせられる煉瓦色の獄衣の色に通じていた...
宮本百合子 「生きている古典」
...平野の中央に尖塔を鋭く立てた煉瓦色の市街である...
横光利一 「欧洲紀行」
...石垣の崩れた処(ところ)には山の切崖(きりぎし)が煉瓦色(れんがいろ)の肌を出し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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