...まるで煉獄(れんごく)で苦しんでいる人間さながらに見えた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...俺は地獄と煉獄との間に懸る自分の魂に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...紫の煉獄!住民の脂汗と呻吟とを載せて...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...有(あ)るものは只(たゞ)煉獄(れんごく)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...そこで博士はこの反省の煉獄を抜け出すために...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...地獄に面した煉獄の風窓にしがみついている受刑の魂みたいだった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...ロマン・ローラン昼告ぐる曙(あけぼの)の色ほのかにて、汝(な)が魂は身内に眠れる時……――神曲、煉獄の巻、第九章――一うち湿りたる濃き靄(もや)の薄らぎそめて、日の光おぼろに透し来るごとくに……――神曲、煉獄の巻、第十七章――河の水音は家の後ろに高まっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三太陽は闇を被(かず)きて現われぬ……――神曲、煉獄の巻、第三十章――我意を折らなければならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしておのれの生活を早くもこの世からの煉獄(れんごく)となしてるところのもの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...罪のつぐのいをはたしておらぬ私の霊魂は死と結婚した瞬間に肉体を離れて煉獄に新婚旅行をするであろう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...91なにびとも楽土や煉獄(れんごく)を見ていない...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...邪悪と欠陥とに充ちた煉獄(れんごく)であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...このヴァージルの案内で作者が地獄や煉獄を遍歴することになっている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...煉獄の浄火に聖(きよ)められたのです...
フランス Anatole France 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...まず不幸という煉獄(れんごく)で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...まったく人はそこに煉獄の信仰までも見出したのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まさに煉獄(れんごく)の城である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...地上を煉獄(れんごく)とした堂上人は...
吉川英治 「随筆 新平家」
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