...鉄が焼けるのに黒熱と云う状態がある...
芥川龍之介 「江口渙氏の事」
...然も吸口まで焼ける程吸つて了つた...
石川啄木 「病院の窓」
...まあ焼けるならそれも仕方がない...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...孟は忿(いか)りで胸の中が焼けるようになって...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...・わらやしづくするあかるいあめの・のびあがりのびあがり大根大根・夕焼ける木の実とし落ちたどんぐり・こんなところに水仙の芽が...
種田山頭火 「其中日記」
...井手君に・待ちきれないでそこらまで夕焼ける空・柱いつぽんをのぼりつくだりつ蟻のまいにち・ひるねの夢をよこぎつて青とかげのうつくしさ(松)改作・ひとりとんでは赤蛙(松)改作・暮れるとやもりが障子に恋のたはむれ七月十九日晴曇...
種田山頭火 「其中日記」
...縞萱の穂の伸びやう澄太君に・待ちきれない雑草へあかるい雨伸びあがつて露草咲いてゐる待つてゐるそこまで送る夕焼ける空の晴れる・あんたがちようど岩国あたりの虫を聴きつつ寝る改作・秋風の...
種田山頭火 「其中日記」
...「愉快! 定遠が焼けるぞ!」かれたる声ふり絞りて分隊長は叫びぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...じゅーっと肉の焼ける音が聞こえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の咽喉の焼けるのを忘れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ちぇッ! 世話が焼ける奴等だなあ!」なぜか...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕はわざわざ砂の焼ける暑さを冒(おか)して外出したのだろう...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今はよその手伝いなんかに行ってるんだよ」「家は知ってるの‥‥」「焼ける前...
林芙美子 「お父さん」
...あぶらの焼ける匂いが鼻につく...
林芙美子 「晩菊」
...これで炭が焼けるのね...
三好十郎 「樹氷」
...その片腕がすっかり焼けるのを我慢した」という話さえ物語っているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで娘のものだということにきまった」「骨になるほど焼けることがあるだろうか」「油のためだったと思う...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...焼けるにまかせておいた砦(とりで)も...
吉川英治 「新書太閤記」
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