...「そうれまんだ肝(きも)べ焼けるか...
有島武郎 「カインの末裔」
...真夏の焼けるやうな太陽の光りを遮ぎつてゐた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...焼けるべく予想する本の目録を作って置かない...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...物の焼ける匂いだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ばりばりと傘の骨の焼ける音が...
太宰治 「火の鳥」
...されば佐助に憎しみをかけ春琴の美貌が一朝(いっちょう)恐ろしい変化を来たしたらあいつがどんな面(つら)をするかそれでも神妙にあの世話の焼ける奉公を仕遂(しと)げるだろうかそれが見物(みもの)だと云う全くの敵本主義からでも決行しないとは限らない...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...じゅーっと肉の焼ける音が聞こえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肉の焼ける匂いがする...
永井隆 「長崎の鐘」
...わが家の焼ける炎を見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして「世話の焼ける先生だ...
中島敦 「悟浄歎異」
...奴等聴くのだいい麺麭の焼ける音...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...焼けるような心持で...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...これでは、もう駄目かなあ、あゝ、あの立派な御殿が、みす/\焼ける、と私は悲観しかけていました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...パチパチと音を立てて翼が焼ける...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...胸の奥のところが焼けるように苦しいの...
山本周五郎 「青べか物語」
...この二月あまり押しこめられていた牢獄の焼けるのを見て...
吉川英治 「剣難女難」
...燃(も)え限(き)れない籾殻(もみがら)の煙や米の焼ける匂いが野をつつんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...城の焼ける煙で空は晦(くら)く...
吉川英治 「宮本武蔵」
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