...黒白(あやめ)も分かず焦り悶(もだ)えた時にあらしめば...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...それからまた焦(じ)り焦りして来ましたので...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...妾は一体何事について驚き焦り悶えていたのだろうか...
海野十三 「三人の双生児」
...彼はいくぶん焦りすぎているようであった...
海野十三 「蠅男」
...文字以上の文字を読もうと焦りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...焦り焦りして家の人達を叱り飛ばしていることでしょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...ばかげた昂奮の快をえようと焦り始めているのにちがいない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...クーレーテスは其都市を攻め落さんと焦りたる――(*事の起りを尋ぬれば)オイニュウス王もろ/\の神には犧牲捧げしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夜闇(よやみ)と焦りのため道に迷い...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...歐米のものよりもつとよいのが出來るといふ自信があるから焦りはしない...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...きんは焦りを覚える...
林芙美子 「晩菊」
...何かを相手の心に残したい焦りもある...
林芙美子 「晩菊」
...こっちの焦りかたもいけなかったんですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...夜が明ける」久美子は焦り気味になって...
久生十蘭 「肌色の月」
...俺の焦りと言ったらありゃしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...彼の気持の焦りなのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...心にある熱い焦りが外の冷気もなにも感じないくらいである...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...迷いも焦りもない...
山本周五郎 「夕靄の中」
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