...さも御姫様の方が心を焦(こが)していらっしゃるように...
芥川龍之介 「邪宗門」
...現在に滿足せざる焦躁がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...黒焦げ死体はその二三間先にもあった...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...もっともわざと焦点をはずした場合のように全部が均等に調和的にぼやけたのならば別であるが...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そして乾かす時に焦がされたんだ...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...平家の人達は以前は今よりも遥かに焦慮(もが)いていた...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...ヒューマニティーというテーマを切実に焦眉の急として取り上げる身のこなしが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...焦躁と嫌惡の情をもって相手の言葉を聽いていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...兵馬をしてよけいな焦躁をさせている二人...
中里介山 「大菩薩峠」
...――新しい時代に置き去りにされまいとする焦躁――が...
中島敦 「斗南先生」
...空は一杯に赤く焦げて火の子がもろ/\と吹き上つて居る...
長塚節 「開業醫」
...席にもいたたまれぬように焦だって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...空(くう)なのぞみに焦立って...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...と心が焦立って来た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...番所の畳を少し焦した事がある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...三尺枯桐焦有韻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いつまで意気地なく駈け寄れぬのじゃ!」これは焦心(じれ)る方が無理である...
吉川英治 「剣難女難」
...焦(こげ)茶色をしていて凄かったといういい伝えだから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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