...私は悲しいそして無駄な努力ばかしを続けて来ました...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...無駄な時間なんぞ呑気につぶしてやしませんよ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...すべて無駄なものを脱ぎすて枝葉のばかばかしさを洗ひ落し...
高村光太郎 「装幀について」
...乃至は無駄な対話が多い...
田山録弥 「小説新論」
...無駄な情報を持たないことだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...不健康さの無駄な繰り返しを思ってみるに限るのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...無駄な逆らいをせずにあきらめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無駄な労力をひどく使わなければならない...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...無駄な心労を経験したのも...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...菊池寛は無駄なく直截適確...
南部修太郎 「氣質と文章」
...それも全く無駄な努力でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時もさうだつた通りまた私は余計な感情に走つて無駄な努力を込め過ぎてしまつたらしい...
牧野信一 「鱗雲」
...ほかに何か無駄なことでもしているんならともかく...
「海流」
...俺も百姓になるんだなんぞと無駄な力こぶを入れるのは止しな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...譬(たと)えば私なぞは僅(わずか)な収入の内でも台所の諸道具を揃えて衛生的な料理を食べたいと思いますからその方へ入費が掛って下駄(げた)とか帽子というようなものに無駄な贅沢(ぜいたく)は出来ません...
村井弦斎 「食道楽」
...「あのビールは無駄なことだった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...これを無駄な評議の中に分裂させ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんたる浅慮(あさはか)な我意を押し通して無駄な日数を費(つい)やしたことか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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