...彼は学問の分野において無類の才能を持っている...
...彼女の美しさは無類で、周りの誰もが彼女に注目していた...
...彼の料理の腕前は無類で、お店にはいつも行列ができている...
...彼の功績は無類で、多くの人々から尊敬されている...
...彼の運動能力は無類で、何でもこなすことができる...
...そろいもそろって無類の善人ばかりだった...
江戸川乱歩 「疑惑」
...大胆無類の海賊だったが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...もののわかりのよきこと無類...
太宰治 「人物に就いて」
...しかし暑いことも無類であった...
寺田寅彦 「夏」
...足の迅(はや)いこと無類でござりまする」同心はまず以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...古今無類の放蕩漢と言えば言われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...兇悪性無類の放浪児とばかり踏んでいたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつかはこの怨みを思ひ知らせてやる氣で、隙を狙つて居るうちに、眼病に取つかれ、その上の足萎(あしな)えでは、怨みを晴らす見込みもなく、うか/\と今まで過してしまつたのだ」「――」「玉枝殿、今はもう、おん身の父親、あの無類の惡人、五郎次郎も死んでしまつた、――宇古木兵馬最早この世に望みはない、せめて、せめて――」「――」「お雪殿の生んだ、怨敵(をんてき)五郎次郎の胤(たね)と、此處で最期を遂げ、惡逆非道の裔(すゑ)をこの世から亡ぼすのが、せめてもの望みだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無類の正直者で」「昨夜は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宗達(そうたつ)などの流儀を真似たのであるとはいへとにかく大成して光琳派といふ一種無類の画を書き始めたほどの人であるから総ての点に創意が多くして一々新機軸を出して居るところは殆ど比肩(ひけん)すべき人を見出せないほどであるから...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかしその無類潔白な色を愛(め)で貞女神ヘーラまたジュノンおよびスベスの手にこの花を持つ...
南方熊楠 「十二支考」
...聖ジョージは無類の美馬に乗って先陣したが...
南方熊楠 「十二支考」
...左右に双(なら)びし大鶏の名をきくに、鉄石丸、火花丸、川ばた韋駝天(いだてん)、しゃまのねじ助、八重のしゃつら、磯松大風、伏見のりこん、中の島無類、前の鬼丸、後の鬼丸(これは大和の前鬼後鬼より採った名か)、天満(てんま)の力蔵、今日の命知らず、今宮の早鐘、脇見ずの山桜、夢の黒船、髭の樊(はんかい)、神鳴(なるかみ)の孫助、さざ波金碇(かねいかり)、くれないの竜田、今不二の山、京の地車、平野の岸崩し、寺島のしだり柳、綿屋の喧嘩母衣(けんかぼろ)、座摩の前の首、白尾なし公平、このほか名鳥限りなく、その座にして強きを求めてあたら小判を何ほどか捨てけると出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...無類無数の大功あり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...客の三人は珍物よと聞きて賞翫(しょうがん)しつつ小山夫婦頻(しきり)に感歎し「なるほどこれは無類だ...
村井弦斎 「食道楽」
...兇暴(きょうぼう)無類の評ある大江山の酒顛童子...
柳田国男 「山の人生」
...奇妙キテレツ珍妙無類の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お貸し下さらんほうがよかったですな」「なぜですか」「無類に気のいい正直な奴ですが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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