...彼は学問の分野において無類の才能を持っている...
...彼女の美しさは無類で、周りの誰もが彼女に注目していた...
...彼の料理の腕前は無類で、お店にはいつも行列ができている...
...彼の功績は無類で、多くの人々から尊敬されている...
...彼の運動能力は無類で、何でもこなすことができる...
...皮ごと竪に二つに割って、横に薄く切り、醤油を滴らして食うと、酒の肴に珍無類、仙気を帯びた異味となる...
青木正児 「九年母」
...そろいもそろって無類の善人ばかりだった...
江戸川乱歩 「疑惑」
...形や色の無類の美しさを感激を以て語つた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...こいつのオヤジは、昔間違って、狼罠(おおかみわな)にかかってキャンキャン啼(な)き叫んでいたが、誰も助けに来てくれないと知ると、罠にかかった自分の脚を、自分で食い切って、三本脚でビッコ引き引き戻って来たという剛(ごう)のものだけに、このデカの強いことも、また無類である...
橘外男 「雷嫌いの話」
...そは到底如実には言ひ表はしがたき稀有(けう)無類の意識也...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...これへ消炭(けしずみ)で書いたのが無類の記念です...
中里介山 「大菩薩峠」
...日蓮はその血を受けた無類の我儘(わがまま)息子です」田山白雲はようやく不服の色で...
中里介山 「大菩薩峠」
...忠実無類のわたしの女房として有難く納めている...
中里介山 「大菩薩峠」
...秘事ないし執事としては無類と考えていたが...
中島敦 「牛人」
...仕立は無類という...
野村胡堂 「古銭の謎」
...無類のお人好しで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無類の鮮かさでクッキリと浮きあがっている...
久生十蘭 「新西遊記」
...無類の大音声(だいおんじょう)で見参する...
久生十蘭 「無月物語」
...またどの点から見ても珍無類な断案であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...実に本邦無類の巨樹とのことなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...無類の奇蹟だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...糸味染味が無類によく...
柳宗悦 「京都の朝市」
...特にあの色絣に至っては天下無類だと呼んでよいのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
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