...しかもだれもそれを不思議とも思わないほど無関心な空気をはびこらせてしまつた責任をだれかが負わなければならないとしたら...
伊丹万作 「思い」
...無関心なTのエゴイスティックな態度が忌々しくて堪らないのであった...
伊藤野枝 「転機」
...世間が無関心なのは実情を知らないからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...学者の中に折々見受けるような金銭に無関心な人ではないらしい...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...俺はふと足を止めて、無関心な顔付で、空を仰いでみた...
豊島与志雄 「神棚」
...年老いて彼の思想には無関心な母親――彼を愛してばかりいて理解してはいない母親と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それからまた無関心な眼つきになるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...パリーにおいて無関心なあるいは皮肉な沈黙にかこまれながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...全く無関心な様子に返っていった...
豊島与志雄 「古井戸」
...そこには無関心な通りがかりの人と違った自分というものが頑張(がんば)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...いずれもお偉方のやるような無関心な質問で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼に対して無関心な態度をとり...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何か分りますか」フィル・テンプルが全く無関心な風で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...この青年たちはあなたに対して無関心な者が一人もないでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ひとのことに無関心なものはちょっとないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの意地の悪いほど無関心な...
山本周五郎 「新潮記」
...無関心な人々にはこの世のさいはてのようにさえ思われていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...殆んど無関心な態度でじっと妹の言葉を聞いていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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