...そんな事に対しては一切無関心な態度でゐるより他に仕方はないと思つた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...爆弾事件発生以来も彼は全然無関心な顔をしていたし野次馬連中が争ってヘルナー山頂へ急いだときも...
海野十三 「地球発狂事件」
...世間が無関心なのは実情を知らないからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...他のことには一向無関心なのにも拘らず...
戸坂潤 「社会時評」
...次第に無関心な眼で眺めるようになってきた...
豊島与志雄 「神棚」
...そのなんとも言えない沈黙とその無関心な数言との魅力を味わった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人の饒舌(じょうぜつ)家には無関心なことだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は快楽にたいして無関心なばかりではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かえって無関心なのは...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...事がお前の無関心な態度で危なくなるように思えたし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...この本に書いてあるように『無関心な質問』を投げるだけだったのだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...祖国にたいしてあまりにも無関心なようすをしているのに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...限りなく無関心な静けさを眺め廻して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...――あくまでも落ち着き払った無関心な様子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...かくいう私が所謂(いわゆる)「政治問題」に対して絶対に無関心な人間……という事実である...
夢野久作 「暗黒公使」
...私の驚愕(きょうがく)に無関心なように黄の手にした挙銃の引金がマリの寝姿に向って引かれた...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
...それが英国種の牝犬のように無関心な顔をして...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...道義的価値に無関心な官能の使徒としての画家を見ずして...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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